「生えてる雑草で土を知る」その常識は本当? | 自然派で行こう♪

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生えている雑草で、どんな土壌なのか知る事が出来ると言われます。

ご存知の様にスギナは酸性に傾くと生えて来るといいます。

しかし、ウチの隣の老夫婦はスギナ対策にとんでもない量の消石灰を投入しましたが、

全く効果が現れませんでした。

それどころか、耕耘機で消石灰を鋤き込む時に切断された地下茎から、

以前にも増して大量にスギナが増えました。

本当に生えている雑草をみる事で土壌の状態を知る事が出来るのでしょうか?

当然ながら雑な管理をしている私の畑には雑草が生えています。(ボーボーです。^^;)

では、畑にはどんな草が生えているのか再確認してみます。


▼主な雑草はホトケノザやオヒシバ等。
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ココはニンニクの畝です。

去年、サツマイモを作った畝でした。

畝には大量のカキガラと馬糞堆肥とようりんを施しています。

正直言って、結構肥料が入っています。

堆肥も入っているので痩せている土ではないと思うんです。

でも、痩せた土に好んで生息するというホトケノザがかなりたくさん生えています。

一昨年も記事にしたのですが、「肥えている土ってどんな土?」って疑問が再浮上して来ました。

肥料を入れれば肥えた土?

腐植が多ければ肥えた土?

NPKに関係なく、腐葉土等の完熟の有機物がどっさり入った通気性の良いフカフカの土?

やっぱりホトケノザがたくさん生えているってことは痩せた土なんでしょうか?

しかし!よ~く見てみると、こんな草も生えています。


▼ハコベ(手前)です。
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ハコベは「肥沃な土壌(肥えた土)」に生えると言われています。

しかし、そもそも「肥えた土」の定義がわからない・・・。

う~ん・・・今一度「肥えた土とは」でググってみると・・・

あまりにも様々な見解が存在します。

アメブロの農業ランキングで常に上位に君臨する、とある有名ブロガーさんは、

ご自身のブログで「肥えた土など存在しない」とおっしゃられています。

私も正直、「肥えた」という表現はおかしいと常に思っています。



話を戻します。


▼ハコベとホトケノザが同じところから生えているなんて・・・
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コレはおかし過ぎる!

いつも拝見しているthayaさんのブログの写真でも、

同じ様にホトケノザとハコベが同じ場所に密生していました。

そして、私の畑を観察して歩いているうちに、更に謎が深まる場面に遭遇したのです。


▼無肥料栽培地に大量のハコベが生えています。
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たった1株でコレだけですよ。

肥料を入れていないのに・・・

というか、肥料を抜いているのになんで? (?_?)


▼引っこ抜いてみました。
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さらにマルチの中に潜り込むように大量の茎葉が生い茂っていました。

ものすごい生育の良さです。

左のしょぼいのがニンニクの有機栽培地のハコベ1株。

右のでかいのが無肥料栽培地のハコベ1株。


▼ただ茂っているだけではなく葉も葉柄の大きさも違います。
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肥料が無いのにこんなに育ちがいいのはどうして?

ニンニクに肥料を吸われて雑草も育たない?(そんなバカな・・・。)

そして無肥料地なのに、肥えた土地に生えるハコベが多いのは何故?


▼無肥料トマトの跡地にもハコベが!
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そしてホトケノザは生えていません。




本に書いていたりする「雑草を見て圃場の状況を知る」

というのは、正直なところあてにならない様な気もしますが、

ある意味、今回は安心できる結果になっていると思いました。

「肥料を抜いたら肥えた土」というのは、あまりにも矛盾していて辻褄が合わない様にも思いますが、

個人的な解釈をすれば・・・

今までは少々ならば雑草もろとも耕していましたし、畝作りもそのまましていました。

しかし、今回のハコベが生えていた場所は有機物を取り除いて畝作りをしたのが要因でしょうか?

周知の様に有機物が分解される時に窒素飢餓になりますが、

ならば、地中の生や未熟な有機物を取り除けば窒素不足にならずに、

植物が大気中や雨水に含まれる窒素を効率よく吸収できると言う事なのでしょうか?

そして、そんな環境の中では菌根菌の働きも活発なり、土中のリン酸も供給されやすくなる?

そういえば、山や野原では地中に生や未熟な有機物(植物の根以外の)はほとんど存在しない。

そこに自然栽培や無肥料栽培の謎が隠されている様な気がしました。

が・・・真実はいかに!?

植物と話が出来れば良いのにな~って、いつも思っています。^^;



自然栽培、無肥料栽培をする上に於いて、本日感じた事は・・・


雑草を生やすなら耕さない。

耕すなら雑草は生やさない。


そして、なによりも

生育に適した土はあっても、「肥えた土」という考え方はおかしい

そう感じました。

それが間違っているか合っているかは、数年すれば自分の中で答が出ると思います。




槇原敬之 「野に咲く花のように」


「時には辛い人生も、雨のち曇りでまた晴れる。そんな時こそ野の花の健気な心を知るのです。」

良い歌詞ですね。

恐らく今の日本の情勢は絶対に豪雨。

でもそのうち晴れるのでしょうね♪

雨降って地固まる・・・であって欲しいです。