今年もトマトの種蒔きの時期がやって来ました。
例年ならば畑の一部に苗床を作り、トンネル育苗するのですが、
今年はポットで育苗してみようと思います。
というのも現在エン麦で畑の半分の面積の肥料を抜いているので、
トマトの苗床を作る場所が無いってのと、
この地域は川沿いの為か夜間は結構冷え込むので1日の平均気温が下がり、
室内の日照条件の良い場所でポットで育苗するよりも3月中の生育は遅く感じるからです。
最近の夏は猛暑でゲリラ的豪雨も多く、
出来る限り樹を早く大きくした方が収穫量が多いと感じたからです。
なら温床を使って二月に蒔けよ・・・って感じですけどね。^^;
ということで、さっそく育苗用の土を畑から持ってくることにします。
冒頭の写真は去年ポンデローザを無肥料で育てた畝。
ココの土を使ってポンデローザを育苗することにします。
▼マルチシートを剥がすとミミズがいました。
ミミズがいるってことは普通なら良い土・・・と思ってしまうところですが、
有機物が多いって事は、ゆくゆくは有機肥料になってしまうと言う事です。
無肥料栽培ではそれが良い事か悪い事なのか?
そこんところはよくわかりません。
ただ1つ言える事は人為的に施した肥料でない、
その畑で自然に出来た植物性の有機肥料は特に問題ないと思っています。
その為にトマトが育った土を採取し、再びその地に植え付けるのですから。
トマト等のナス科植物は連作を嫌うと言いますが、
無肥料栽培では連作をすればする程に作柄が良くなると言われています。
▼土を持ち帰りました。
雨が降ったあとなので結構重いです。^^;
▼土には沢山の毛細根が入っています。
とりあえず、ふるいにかけて根っこや小石や目に見える有機物を取り除きます。
しかし、このままでは種蒔き出来ません。
この土にいきなり種を蒔いて加温したら恐らくとんでもない事になります。
そうです。雑草がワンサカ芽を出してしまうからです。
なので、雑草の種をやっつけてしまう必要があります。
といっても、まさか一粒一粒雑草の種を取り除くなんて不可能です。
そこで色々考えました。
バーナーで焼いてしまおうか?それともフライパンで炒ってしまおうか?
いや・・・そんな事したら、雑草の種も含め、
土の中に混ざった有機物が燃えて人造的なカリ肥料になってしまいます。
少量のカリ肥料があっても特に問題がある訳ではありませんが、
そこんところはちょっとこだわりたかったのです。
とすれば、他にどんな方法があるだろうか?
鍋を使って煮沸消毒?確かに灰にならないから焼くよりは良いけれど、
水を蒸発させる時間がやたらに掛かりそう。
▼と言う事で電子レンジを使ってみることにしました。
温度は85℃に設定してオートで加熱します。
コレで雑草の種は灰になる事無く種としての機能が失われてしまいます。
そして、雑菌も加熱直後には死んで無菌状態になります。(いずれまた発生しますが)
▼チンし終わりました。
ラップが破れてしまいましたが、特に問題ないでしょう。
丼は欠けてしまって今はほとんど使っていないものを利用しました。
▼湯気が立っています。
メチャクチャ熱いです。
コレで安心して種蒔きが出来ます。
種蒔きの容器は卵のパックとか色々使えますが、
本数が100本以上あるので、最初は発芽目的の為にもっと密に蒔く事が出来るものを使います。
▼トマト屋の兄貴に頂いたアイコの入ってたパック。
トマト作り名人から頂いた容器を使う・・・縁起かつぎの目的も兼ねています。^^
▼容器に土を入れて種を並べました。
全部で容器は3つ。
30粒蒔きが1つで、残りの2つの容器には40粒蒔きました。
全部で110粒です。
▼爪楊枝を使って一定の深さに埋めました。
爪楊枝には溝が掘ってあるので深さが解り易いです。
▼埋め終わりました。
この後で霧吹きで水をかけたら準備はOKです。
▼日中は陽当たりの良い場所におきます。
夜間は浴槽のフタの上や、PCの上・・・
と言いたいけれど、最近のMac(MacPRO)は放熱の技術が進み過ぎてPCが熱を持ちません。
なので、CRTモニターの上に置くことにします。
さて、早く発芽しておくれ~♪ \(^o^)/
種の間隔が極端に狭いので、本葉が出る頃にもっと大きな容器に移し替えたいと思います。
あとはナスです。明日あたり乾燥しきったナスをふやかして種を採らねば・・・
ORANGE RANGE 「ロコローション」
電子レンジの取扱説明書に「お料理以外の目的に仕様しないでください。」
と、書かれている事でしょうが、この際スルーしました。