
野菜名人ウッチーさんに頂いた芋をスイーツに使ってみました。
基本的に私は辛党です。
しかし、シブいお茶や苦いコーヒーと一緒に頂く普通に甘い和洋のスイーツは大好きです。
たとえば、板チョコとか・・・
と言う事で、スイーツ3品を作ってみました。
本当はスイーツ2品、郷土料理1品の予定でしたが、図らずもスイーツ3品になってしまいました。
ウッチーさんから頂いた芋は過去に食べた事の無い「ベニハルカ」
そして、ハンパ無く甘いと評判の「安納芋」
安納芋は甘いだけでなくネットリしているそうです。
と言う事で、ベニハルカを紀州の郷土料理、「おかいさん」に入れてみたいと思います。
子供の頃、さほど甘く無い粉っぽいサツマイモを、
この「おかいさん」に入れた物をよく母が作ってくれました。
「おかいさん」とは世間で言うところの「茶粥」の事です。
最近では、私はあまり食べなくなりましたが、
私に限らず、紀州人の朝ご飯は大抵がこのおかいさん。
塩っぽい味がサツマイモととても良くあっていました。
しかし・・・このウッチーさんのベニハルカ入り茶粥は全くの別物!
▼見た目は普通の芋茶粥ですが、甘さはまるでぜんざいです。

朝食に頂いたのですが、これは塩昆布とともに3時のおやつに頂く方がピッタリです。
メチャクチャ甘い!!もう朝食ではありません。
今まで食べていた鳴門金時なんか比較になりません。
(朝食時に少し鍋に残して3時にしぶいお茶と一緒に食べました。美味しかったです。^^)
スイーツ茶粥・・・初めての経験です。
続きまして安納芋でお菓子を作ってみます。
▼これが安納芋

紅あずま、鳴門金時等よく知られているサツマイモに比べて、皮の色が淡いです。
桜色をしているんですが、
断面も・・・・
▼桜色!

しかも、断面の模様も桜の花の様な切り口でとても綺麗です。
今まで見た事の無い色合いです。
私なら安納芋と名付けずに桜芋と呼びたいです。
しかし、その桜色も蒸すと・・・
▼濃い黄色に変色しました。

見るからに甘そうな色をしています。
食べてみるとヤッパリ甘い!
蜜が溢れている芋もあります。(※見えにくいですが、お箸の手前の縁)
これは私にはシブいお茶必須かも・・・!
コレの皮を剥いて、裏ごしにかけました。
ここで、誤解のないように事前に釈明しておきます。
私はお菓子作りなんて今までに数回しかした事がありません。
しかも、殆ど失敗に終わっています。^^;
なので、ココから先の記事は、工程、出来上がりともに笑って見てやって下さい。^^;
どうしたら良いのだろうか?
ネットで調べれば簡単だけど、ウッチーさんの甘過ぎる芋、
通常通りのグラニュー糖の量でいいのだろうか?
最初は黒糖を使おうと思っていたのですが、
しつこくなりすぎる気がしたので、悩んでいました。
頼りになるお菓子やパン作りに超詳しいピグ友さんはいつも不在。
ようやく出逢えてアイデアを頂戴しました。
私の予定では、スイートポテトとスイートポテトパイを作りたかったのですが、
そのとき頂いたアイデアは「もともと甘いのなら塩を使えば良いんじゃないのかな?」
「パンプキンパイも塩を使う場合もある・・・」そう教えて頂いたのですが、
どれくらい塩を入れれば良いのか解らない。
レシピ作りはどんな料理でも、一朝一夕に行くはずも無く、
何度も試行錯誤を繰り返してようやく完成するもの。
それをちょっとの回数の試作で決める事なんで恐らく不可能。
勘と経験があればうまく行くかもしれないけど、私にはそんな経験がないから、
当然ながら経験からくる勘も無い。
しかも芋の数は限られている。
と言う事で、ネットで調べたレシピ通りの砂糖の量よりも少し少なめに入れることにしました。
安納芋400gに対して、グラニュー糖を50g
レシピにはサツマイモ400~430gに対してグラニュー糖60gでした。
いかに安納芋が甘くても10gも糖分を減らせばちょうど良くなるのではないか?
そんな如何にも素人じみた発想で分量を決定!
▼ほぼ完成しました。

ネットで調べたレシピとはちょっと変えて、
牛乳大さじ4のところを、牛乳大さじ2と生クリーム大さじ1に変更。
思ったよりも水分が多い芋なのでベチョベチョになりそうだったからです。
それにレシピ通りにバター30gと卵黄1個分を加えてました。
▼ラム酒

個人的にラム酒の匂いは好きでも嫌いでもないのですが、
ラム酒を半分のタネに使ってみました。
残りの半分には、コレを使いました。
▼GODIVA

アイスクリームにかけて食べると美味しいそうですが、
買ったまま使わずじまいになっています。
と言う事で、コレを使ってみました。
そして、ココからが難関でした。
▼うひゃ~!メチャ整形が難しい!!!

以前、私の子供(当時高校二年生)がスイートポテトを作っていたのを見ていましたが、
かなり固めで簡単にカタチが整っていた様に思えましたが、
やはりこの安納芋はネバイのか?それとも、私がどんくさいのか・・・^^;
なかなか形がキレイに決まりません。
仕方ないので、水溶き卵黄を塗る際に無理矢理カタチを整えました。
(素人だから仕方ないんです。^^;)
▼と言う事で、何とか完成!

見た目悪いですけどね・・・orz
食べてみましたが、やはり私には甘過ぎ!!!
食感もネットリしてて舌触りも良くてメチャ美味しいけど、
後まで尾を引く甘さがが強烈!!!
たとえば辛党の私はココイチ10倍カレーに物足りなさを感じるけど、
甘党の人は5倍でもかなり辛いと言うのと同じかも?
そういう意味では、甘党の人ならこの甘さはちょうどいいかもしれません。
これはもはやスイートポテトを通り越して、スーパースイートポテトです。
う~ん・・・一緒に飲んだブラックコーヒーも刃が立ちません。
口の中で、「糖分」にあえなく玉砕されていく「苦味成分」がよくわかります。
やっぱりピグともさんの言う様に塩を使えば良かったです。orz
ベテランさんの助言は素直に聞くべきですね。大反省・・・
でも、先にも書きましたが甘党の人には堪えられない美味しさでしょう!
続きましてスーパースイートポテトパイ!
と、
▼イキナリの完成!

私が作ったお菓子の手順なんて載せるのが無意味だからです。
というか・・・
これはオーマイの市販の冷凍パイ生地を使用していますので、はさんで焼くだけ。
パイ生地の中に先ほどのタネ(あんこ?)を入れて閉じ、
水溶き卵黄を塗って210度のオーブンでおよそ20分焼きました。
最初15分でしたけど、ちょっと時間が足りずに追加を数分。
だから時間はあやふやです。
▼コレは正解でした!

甘さもパイの味にまぎれて薄まっている気がします。
スイートポテト VS スイートポテトパイ
↑これは、アンコ VS アンパン・・・その違いがあります。
コレメチャ美味しい!!!
病み付きになります。コレならコーヒーで太刀打ち可能です。^^
そしてこの場合も、砂糖ではなく塩を使っていたらもっと美味しかったと思います。
さて、この安納芋も、ベニハルカも全ての芋がこんなに甘い訳ではないと思います。
ウッチーさんの育て方、そして熟成させる際の知識と技術があっての甘さだと思います。
もっと甘い芋もあると思いますが、おそらくコレは私の中では頂点の甘さです。
これ以上甘かったら水で薄めないと私には無理です。
※ウッチーさんへ
この度は体験出来ない様な甘さのサツマイモをどうもありがとうございました。 m(_ _)m
率直な感想を言ってくれ!とのメッセージを頂戴しておりましたので、
率直に申し上げます。
もう書くまでもないでしょうけど、私には塩を使わないと甘過ぎます。^^;
砂糖を加えるなんてとんでもない!
そのままでも2品種とも甘過ぎました。(褒め言葉としてお受け取り下さいね。)
しかし、本当に甘いのが好きな人なら、
ウッチーさんのサツマイモを食べたら大喜びでしょうね。^^
そして、安納芋の甘さよりも、甘さ控えめだと予測していたベニハルカは、
同程度かそれ以上の甘さに感じました。
と言う事で、残りは塩を使ったソルティーポテトにしてみたいと思います。^^
ソルティーシュガー 「走れコウタロー」
佐藤利雄。 もとい、砂糖と塩・・・・
今日程この微妙なバランスがとても大事だと思い知らされた日はありません。
勉強になりました。