手打ちそばを作ろう│そば粉編 | 自然派で行こう♪

自然派で行こう♪

自然な農法での安全な米・野菜作りをしています。
釣りと料理と自家製素材を使った味噌作りもしています。

最初に申し上げます。やたら長い記事ですm(_ _)m
$自然派で行こう♪

昨年12月8日に収穫した信州大そばで手打ち蕎麦を作ります。

この蕎麦の肥料は雑草の灰、そして2度の水やりだけ。ほぼ放置の自然栽培で育てました。

本当ならば年こし蕎麦を作る予定でしたけど、年末の多忙さで蕎麦を打つ時間がありませんでした。

というか、時間がなかった訳ではないけれど・・・

「どうして蕎麦の殻を取ろうか?」

その行程で悩んでいるうちに年が明けてしまった・・・

と言うのが本当のところです。


▼これが収穫した蕎麦の実
自然派で行こう♪

初めのうちは丁寧に実だけをとっていたのですが、

収穫(脱穀)の最後の方で雨が振り出し、

枝もろとも収穫しました。

それが失敗でした。

以前、麦を収穫した時の経験を生かそうと、

風による実の詰まっていない殻、ゴミや枝や葉の分別を試みましたが全く分離できません。


▼こんな小枝等がたくさん混じっています。
自然派で行こう♪

どうして取り除けばいいだろうか?

連休最後の1日・・・有意義に使う為にもここで放置するわけにはいきません。

う~ん ( ̄^ ̄ ;)しかしどうすればいいの?

時間は刻一刻と過ぎるばかりである。

そうだ!!! d(・∀・*)

水に放り込めば蕎麦の実は沈み、小枝や葉は浮くのではないか?

あったまいい~♪ \(^o^)/

今日は冴えてるぞ~♪

ということで、早速大鍋に水を張り、蕎麦の実を放り込む。

どっちみち洗わなければイケナイので、一石二鳥!

ますます冴えてる!

という事で、放り込みました・・・・





あれ? (´-ω-`)





▼ぜ~んぶ浮いてしまいました。orz
自然派で行こう♪

おまけに枝や葉っぱが水を吸ってフニャフニャになり、

増々分別しづらくなりました・・・


▼取り合えず乾かすことにしました。
自然派で行こう♪

少なくとも細かい砂やホコリはキレイに取り除けたはず。

時間は無駄にしていない!

そう、自分を慰めつつ乾くのをじっと待つ。

幸いにも今日はとんでもなく強い風が吹いているので早く乾きそうです。

数時間後に様子を見に行くとすっかり乾いていました。

ただ、風が強過ぎて蕎麦の実がずいぶん飛ばされた様で・・・

数が減ってしまっていました。 (T_T)

最終的に手作業で不純物を取り除くことにしました。

やはり、「急がば回れ」ですね。

石川遼くんの名言「急がば回るな」は常人はしちゃいけない事だ悟りました。



さて、ココからがこの手打ち蕎麦作りの一番の難関です。

蕎麦粉を作る前に殻を取り除かなくてはいけません。

他のブロガーさんの記事を拝見すると唐蓑(とうみ)と呼ばれる殻取り機を使われているのですが、

一升足らずのそば粉しか作らないのに、そんな高価な品を買う訳にはいきません。

なので一生懸命悩みました。

過去に、六条大麦のモミスリ、お米のモミスリを手作業でやりましたが、

どんな穀物も専用の道具を持たない私にとっては、この作業が一番難関です。

まさか蕎麦をもみすり精米機にかける訳にもいかないし、

お米のモミスリをした時の様に野球ボールを使うのもうまく行く気がしません。

そこで、ネットで検索して行くと、

「石臼に隙間を作って挽けば殻が取れる」という情報を入手しました。



▼コレが今回使う石臼です。
自然派で行こう♪

安価な新品を購入する予定でしたが、

どうもその商品はショボそうなので、程度の良い中古石臼を探しました。

幸い、手頃な中古(大古?)を手に入れる事が出来ました。

かなり年季が入っていそうですが、目立てをせずにそのまま使えそうです。


▼石臼に隙間を作るべく、わざわざHCで購入したワッシャーを噛まします。
自然派で行こう♪


▼蕎麦の実の大きさよりも少し狭いくらいの隙間が出来ました。
自然派で行こう♪

これで石臼に軽く挟まれて殻が取れるという寸法です。(^_^)v


▼さて、いよいよ試してみます。
$自然派で行こう♪

くるくる回る石臼。

軽快な音を立ててくるくる回る~。

そして・・・


▼全く変化のない蕎麦の実がポロポロという軽快な音とともに石臼から出てきました。 Σ( ̄□ ̄; )
自然派で行こう♪


▼石臼をあけてみても蕎麦に変化無しです。
自然派で行こう♪

うーん (´-ω-`)

ワッシャーを2枚から1枚にしてみよう。


▼これで完璧!(多分;;;)
自然派で行こう♪

石臼を回すと、先ほどよりも抵抗のある回転。

これは良いんじゃないの~♪

そして・・・


▼軽快な音とともにそのまんまの姿で出てきました。orz
自然派で行こう♪

わずかに1粒2粒の蕎麦が殻とれていただけです。

しつこくコレを繰り返すしか無いのか?

石臼に1回通して1粒の殻が取れるだけ・・・

よく、らちがあかない時に「日が暮れる」と言いますが、

そんな事をしていたら日没どころか私の人生が終わってしまいそうです。

今までの蕎麦栽培はなんだったのか?

蕎麦を育てただけで蕎麦は口に入らないのか?

そんなの悲し過ぎる・・・

もう、この時点で心がへし折れそうになっていました。

そこで、もう一度蕎麦粉の作り方について検索する事にしました。



そして、まさかの新情報入手!!



なんでも、蕎麦は殻付きのまま石臼で挽くそうなのです。

え・・・と、じゃ~、今までの私の苦労と苦悩は何だったの?

とはいえ、ようやく光が見え始めて来ました。

本当にうまく行くのか?


▼早速、殻付きのまま挽きます。
自然派で行こう♪

石臼からワッシャーは外しています。

コレでダメならもうあきらめよう。

「あきらめたらそこで試合終了だよ」とは、スラムダンクの安西先生の名言ですが、

人生あきらめが肝心・・・な時もあるんです。

ということで、回す回すひたすら回す!

もう、どうにでもなれ~!! ヽ(`Д´)ノ


と、その時!


▼ん???いきなり白い粉・・・
$自然派で行こう♪

これって、ひょっとして・・・


▼そば粉????
$自然派で行こう♪

絶対そば粉だ!そうに違いない♪


▼ふるいにかけてみる事にしました。
$自然派で行こう♪


▼コレはまぎれも無く!
$自然派で行こう♪

そば粉です!!!

ついに!ついにやりました! \(^o^)/

そば粉を作る事に成功しました!


▼本当に感動しました!
$自然派で行こう♪

ちょっと舐めてみます。

そばの味がする様な・・・しない様な・・・・

何となく微妙な味。

粉のままではそばの味がしないのでしょうか?


▼ふるい終わった蕎麦
$自然派で行こう♪


▼コレをまた挽きます。
$自然派で行こう♪


▼これを3回程繰り返し・・・
$自然派で行こう♪

何度もふるいにかけて粒の粗い部分を取り除きました。


▼その粉を更に石臼で挽きます。
自然派で行こう♪

粒子が細かくなるにつれ、回転の抵抗も強くなり、

ちょっとした労働なります。

でも、石臼の隙間から溢れて来る眩しく輝いて見える白い粉を見ていると、

しんどくてもウキウキとした気分になります。^^


▼どんどん粒子が細かくなります。
自然派で行こう♪

しかし、あまり細かくしてはイケナイのだそうで、

粉の状態になってから3回挽いて作業を終了。


▼溝に付いた粉もかき集めます。
$自然派で行こう♪

蕎麦を打つ時に使う、「打ち粉」とは蕎麦の胚芽の粉だそうです。

粘着力が弱いので打ち粉に向いているのだそうです。

(でも、胚芽の部分だけでどうやって作るのだろうか?^^;)

そば用語辞典なるページを見つけました。そこを見ると蕎麦粉にも色々ある事が判明。

でも、いいんです。初めてですからね!

粉になっただけでも上出来です。

一時はもうあきらめようとしていたけど、

あきらめずにがんばって良かったです (T^T)


▼コレだけのそば粉が出来ました。
$自然派で行こう♪

今回製粉したのは半分の量。

残りの半分は今年の夏に種蒔きしてみます。^^

今度はもう悩まずにそば粉を作る事が出来そうです。

大量に作って食べる都度、そば粉を挽いて手打ちする・・・

なんて贅沢な夢なんだろうか~♪

がんばるぞ~~! \(^o^)/



▼ソバ殻です。
$自然派で行こう♪

枕の中に入っているソバ殻と違い、ペッタンコになりました。

なので、糠等に混ぜて肥料にしてみようと思います。

いよいよ、お次はそば打ち編です。

うまく行くだろうか?(うまく行くはず無いよ・・・www)


BAAD 「君が好きだと叫びたい」スラムダンクOP


とりあえず、がんばります。