銅から発せられる銅イオンに強い忌避効果があるとされています。
私の菜園のイチゴは過去にまるで口に入らない程の被害を受け、断念していましたが、
銅の力をかりて栽培に再挑戦しました。
しかしながら、どれほどまでの忌避効果があるのか?
そこんところがいまだに不明ですし知っておく必要があります。
というのも、資材(銅)の使用をムダに増やしたくないからです。
資材が増えると経費がかさむばかりではなく、手間もかかるからです。
下の図の様にマルチシートの両面に施すとなると倍の経費と倍以上の手間がかかります。

ということで、今回の実験の題目は2つです。
❶ 銅イオンはどこまでカタツムリを遠ざける事が出来るのか?
❷ 銅イオンはマルチシートを通過し、忌避効果を発揮するのか?
と言う事で、早速実験を開始します。
まずは、マルチシートなしで行います。
発泡スチロールの箱の中に銅板で四角を作り、
その中に、カタツムリを置きます。
長時間の間に銅板に慣れ、乗り越えるようですと失敗です。
三十分刻みで写真を撮ってみました。
▼マルチ無し実験開始

今朝畑で捕まえて来たイキのいいカタツムリです。
畑に居たときはツノからしっぽ迄およそ5cmでした。
置いてみましたが、なかなか動きません。
このままでは実験にならない・・・
▼マルチ無し30分後

ようやく目玉を出しました。
それにしても勢いがありません。
畑にいた時は、もっと顔もしっぽも出して動きがイキイキとしていたのですが・・・。
ん?というか・・・なんか・・・汚れてる・・・?
▼マルチ無し60分後

相変わらず殻に引きこもり気味で超スローペースで動いています。
で・・・フンされました。^^;
銅イオンの力で体が言う事聞かなくなくなってビビったのでしょうか?^^;
▼マルチ無し90分後

30分前に比べ、今まで少しは殻から出ていた体が
完全に殻の中に閉じこもってしまいました。
▼マルチ無し120分後

変化無し・・・変化したのはフンがひからびただけです。
★やっぱり銅イオンの忌避効果はかなりあると思いました。
では、引き続きマルチを被せての実験。
▼マルチあり実験開始

畑で使う予定のマルチは0.02mmの黒マルチですが、
様子を知るために同じ厚さの透明マルチを使用しています。
▼マルチあり30分後

先ほどの銅イオンのダメージが大きいのか、動きが鈍いです。
▼マルチあり60分後

ようやく動き出しました。
▼マルチあり90分後

・・・動きが止まりました。
▼マルチあり120分後

全く動きません。
追加実験
▼直接のせてみました。

この状態のまま一時間以上放置しましたが、微動だにしません。
実験結果のまとめ!
★カタツムリは銅の上を這う事が出来ない。
★しかしカタツムリは銅にギリギリまで近づく事が出来る。
★カタツムリは銅イオンを単に嫌がるのではなく体の自由が利かなくなる。
★その証拠としてカタツムリは銅から逃げようとしない。
★銅イオン効果は密着させたマルチを透過する。
◎マルチシートが銅板からどれだけ離れた(浮いた)状態まで効果があるのかは、次回に。