来年3月で閉店が決まっている渋谷の南イタリア料理店「ピノサリーチェ」
そんな中、お店は節目の20周年を迎えたわけで、お祝いの立食パーティも無事に終了したそうです。あいにくそちらへは伺えなかったのですが、2024年9/5日から7日まで3日間だけの〔記念ディナーコース料理〕を提供するというので即座に申し込み行ってまいりました
だってさー
テーマがあまりに魅力的だったんですもの
なんと!全てのお料理の組み立てに自家製のパンを使うという触れ込みなんですもの。普段ドルチェ担当のオーナーが張り切ってパンを焼くんです、パン好きとしては期待しちゃうよね〜
最初この企画を聞いた時、実はチョイとびっくり(あれ
オーナーさんそんなにパン好きでしたの?????)
もちろん、お店で提供される付け合わせのパンはいつもオーナーさんが焼かれていたのは知ってましたし、イタリアならではのマニアックな粉もんやドルチェを紹介くださるたびにテイクアウトもしておりました。
けどパンが主役って…
そこまでパン愛を前面に打ち出してコース料理を完成させてしまうとはそうなんだ〜実はオーナーさんってパンマニアだったのね、うふ
まずは🥂スプマンテで乾杯よ
シチリア州のワインでフラッパートというぶどう品種100%、シャンパンと同じ製法なのだとか
そしてキター♡♡
ブリオッシュコンジェラート ディ ククッツァ
さっそくパン
前菜からパン
しかも中のジェラートが甘くない
野菜のジェラートなの、ククッツァというロングズッキーニのような野菜を使っているの
ズッカとも呼ぶのかしら。野菜をトマトとともに煮込んだものをジェラート化している このお写真はお店で見せてもらいましたが、ズッキーニを長ーくしたみたいな形です
「シチリアヘビウリ」なぁるほど〜和名にするとイメージできますね(笑)
ブリオッシュコンジェラートに使われていたお皿もとっても可愛いわぁ🧡パンの雰囲気にぴったり
まだまだディナーは始まったばかりだけど、濃ゆい目のロゼが来ました
〔ヴィーニシルト〕というシチリア・エトナワインで、品種は黒葡萄と白葡萄が混ざっているらしいの
串に刺さったゼッポレ
あいだにお野菜/葉野菜、コリンキー、ゴルゴ
ゴルゴちゃん、しましまが可愛いよね
これイタリア野菜なんだなあ〜へえ
ビート(砂糖大根)の一種なんですって
鎌倉野菜かと思ってたから純・日本の蕪!かと思ってました
ゼッポレは弾力あってふわふわで
パンっぽくて幸せ〜
それでね、普通は海苔だとかの海藻を練り込むでしょ、記念ディナーのは違うの。3つのうち両端は松茸で真ん中は🦪厚岸牡蠣の燻製をくるんで揚げたものだったの。綺麗に綴じないとならないからつくるのも大変だったろうなあ
これは牡蠣の断面図でーす(^_^)
ね、パンっぽいでしょう
とーっても透き通ったような
白ワインが来ました
やはりネーミング〔マーレ〕っていうだけあってテーマは〝海〟なんだなあカラブリア のワインです♪
わー
爽やかな一皿が来たわ
夏が名残惜しくなるわあ
ま、東京の夏、去年あたりから狂って亜熱帯性気候で散々な目に合ってたけどね、全国的に今年は天候に翻弄されてしまったわね、でも夏は好きなんだなあ、わんたママ。だから〝線状降水帯〟さんや〝台風〟さん!イメージ落とさないでくれー
パンドミのサンドウィッチ的なあれこれ
〔秋刀魚とトロ茄子、パンドミのミルフィーユ〕
パンドミを2度焼きしてラスク状にしていた
螺旋が美しい
下から2番目の緑っぽいのは埼玉県産の緑ナスです、なかなか食べる機会ない茄子だから嬉しかったなあ白いところはリコッタチーズだったと思う記憶曖昧です
まだプリモピアットだというのにもう重そうなボトルの赤ワインが来ました
〔ヴァローネ 18 ディチョット グラーディ〕
18という数字で表されているようにこのワインの度数は18% おいおい、強いぞ
プーリア州の赤ワインで、葡萄の収穫の時にふさの茎の部分を潰して水分が葡萄に行き渡らないようにして果汁を凝縮させてから収穫して醸造する方法で作られているんですって、だから濃厚なのね
❤︎やーん❤︎
ローストビーフじゃない
だから重めの赤🍷が来たのね
…ところで〜どこにパンがあるのかな
あーーーーら🍇
これよく見るとスキャッチャーターーーーー
フォカッチャなのね*\(^o^)/*
なんか、ちょっと、南イタリア料理店でスキャッチャータがいただけるなんて面白いわ、そして嬉しい。そろそろそんな季節ですものね
〝底の方は硬いけれど頑張ってカットしてローストビーフを乗せて食べてくださいね〟と言われて100%言いつけを守りました💜
美味しくてジューシー
控えめにしたらしく時々タネの入った葡萄
(本当は種入りのまま焼くんですよ〜)
ローズマリーも柔らかめだったのでちぎって一緒にいただきました♪
パスタはリングイネ
この下の汁の部分にライ麦パンが忍ばせてあるらしく〝ライ麦パンソース〟なのだそう
へえ、どんなかな?と思って食べ始めたけど、パスタくるくるしてるうちにそんなこと忘れてしまって食べ終わってから「あれ?パンは?」ってなりました。溶けちゃってわかんなくなってたみたいです(笑)
楚蟹(ズワイカニ)は、今まで缶詰を使っていたという話でしたが、解禁日を過ぎたということで生の身を使用(^_^)…だっけか⁉️
はい、、
*生の蟹身ですよ〜❤︎
ライ麦パンのソースが分かんなくなっちゃったので、どんなパンが入っていたのかなー??ってなって、オーナーさんに元のパンを見せてもらいました。
あは、デカっ
小麦粉とライ麦粉を半々ずつ使ったそう
それってセーグルの世界では〝メテイユ〟だよね、ね、ね、ねー♪
食べたーい*\(^o^)/*と叫んだら
少し持ってきてくれました♪
みっちりしてる
鼻に近づけて指でフカフカ押したりすると、粉の匂いが良い香り。残ってたお皿の汁をぬぐって完食(ほとんど汁はなかったけど強引に笑)
最後は正統派?なオレンジワインが来ました♪
〔パントゥンビアンコ〕というプーリア州のオレンジワインです♪色は濃いけど軽い感じでした
メインのお料理
〔どろ豚のローストジュニバーベリー風味〕
〔古代小麦ティミリアの天然酵母パン〕
写真がどうしても平坦になってしまって何度も撮り直したんだけどいい加減食べなきゃならないし、諦めました手前のつぶつぶなものがジュニバーベリーとのこと。和名は杜松果。ジンの香り付けに使われるベリーなんですって!どろ豚の上には栗が🌰そしてソースの周りも栗のペーストで囲ってます。
構想の段階ではパンにも栗を練り込もうかと考えたけれども、ここは敢えてシンプルに直球でティミリアパンにしたそうです
天然酵母というワードには抵抗はあるけれども、そこまでは追求せず、すべきでない(笑)メニュー名そのまま書いてます。ティミリアだよ、ティミリア。珍しいよね。ジンの香り付けにするだけあってちょいと苦味のあるジェニバーベリーソースなのがティミリアパンによく合いました。
ふぅーん
ふむふむ
なんか、軽めのドイツパンみたいな感じ
カルトフェルとか思い出しちゃった
またパンを持ってきてもらったんだけど(笑)
クープが可愛い
ねえねえ、発酵の時隣とくっついた?笑
せっかくだから半分テイクアウトしたよ〜
ティミリアを味わい尽くそう
ドルチェは洋梨のコンポート
リコッタのジェラート
そして底には…
これがパンなんだよなあ〜
プーリアの硬いおやつパン「フリゼッレ」
ここではエスプレッソを染み込ませてあるそう、斬新なアイデアだなあ
カモミールティーで落ち着いて
お開き
オーナーのパンとシェフのお料理がコラボしたのは20周年を迎えた今回が初めてなのだそう
やはりパンは料理を引き立て支える存在かもしれません、でも今日のパンたちはどのコも晴れやかに、にこやかに、ピノサリーチェの顔となり、お皿の上で縦横無尽に20周年を盛り上げていました。
ごちそうさまでした
はい。今日の職場ランチにて
ピッツァケーゼとティミリア
(ボローニャソーセージ)