上海空港でタクシーを拾った時の話。
ホテルの名前と住所は英語で控えていたけれど、タクシーの運転手さんは英語が分からない人が多い(これは日本でもそうだけど)。ホテルの名前と住所を中国語で書いてもらおうと、BaggageClaimの人に聞いてみたら、「あっちにサービスセンターがあるから、あっちで書いてもらえるよ。」って。たどたどしいけど、確実に英語わかってたよ、あの彼。むむむ。と思いながら、言われるがままに、サービスセンターらしきものがありそうな場所にてくてく歩いて行く。
到着ゲートを出ると多くの出迎えの人やら、ピックアップサービスの名前を書いた紙を持った人やら、ホテルが決まっていない人を呼び込む客引きが群れをなして並んでいる。
そんなものは必要ありませんよ。私はホテルは決まっているし、タクシー乗るんだから、中国語のお手伝いをしてくれる人が必要なだけよ。と思って歩いていたら、首になんとかサービスとかいうスタッフのネームカードを下げたイケメンで英語が流暢なお兄さんがやってきて何か話しかけられたので、
「あなたはサービスセンターの人?タクシーでここに行くのに、これに中国語を書いて欲しいんですけど」と言うと、
「中国語を書いて欲しいの?OK.サービスセンターに案内するよ。」って。
お前、そんなに英語が流暢なんだから、こちらの意向は分かっているはずだし、とっても親切そうに話すのに、なんですぐにその場で書いてくれないんだ?とちょっと不思議にも思いましたが、サービスセンターらしきところに着いて、なんやかんや話していると、なかなか中国語でホテルと住所を書いてくれない。
「ホテルまでのタクシー手配してあげるよ。550元」
一瞬めんくらった。んー、まいっか。成田でそれなりのお金(1万円)を現金化したから払えるはず。と思って財布を見たら、500元しか入っていない。
と言うことは、このお兄さんは1万円で45-50分の道をタクシーで乗せようとしているということだ。
「相場はいくらだ。それは高すぎるよ。ほらこれ成田で換金したんだよ。1万円は高い。」と言ったら、
「空港でお金を換金すると高いでしょ。銀行の手数料だよ。550元は相場だよ相場。50分も乗るんだからこの値段だよ。英語を話せない運転手のタクシーに乗ったら迷ってもっとかかるよ。」
と引き留め工作。
「じゃー、一度タクシー乗り場に行って値段聞いてから、戻ってくるよ。」
と言いながら、同じ会社の現地の人に電話してみた。そしたら「だいたい130元だよ」って。
OH MY GOD
あのお兄さんは、単なる親切な人ではなく、本当に客引きを商売にしている人だった。
それからタクシー乗り場に行く途中でも、スロープを下ろうとしたら、エレベーターの中で親切に手招きしている別のイケメンじゃないお兄さんがいた。一瞬日本の感覚でエレベーター開けて待っていてくれんだからと、乗ろうと思ったけど、やめた。これも別の客引きだからだ。
結局タクシー乗り場に少しならんで、乗ったところで又さっきの会社の人に電話して運転手さんに場所を中国語で説明してもらった。
タクシー料金は 137元 でした。
あー、またやってしまいそうになった。過去にも一度あったのよね。