本日の懐かしのホラー映画は、「スティーブン・キング/死の収穫」(1992)。
2024年に劇場公開された際、「チルドレン・オブ・ザ・コーン2/最後のいけにえ」に改題され、Blu-rayも新しいタイトルでリリースされました。
リンダ・ハミルトンが出演した「チルドレン・オブ・ザ・コーン」(1984)の続編となります。

ネブラスカ州のガトリン、前作の事件の後から物語は幕をあけます。
民家から大量の遺体が発見され、子供達が引き起こした悲惨な事件が報道で大々的に取り挙げられます。子供グループのリーダー・アイザックは死亡し、生き残った子供達も元に戻った様でした。しかし、元教師のバーク夫人は、子供達の危険性を声を荒げて報道関係者の前で訴え続けます。
ガトリンで起きた衝撃的な事件を調査すべく、タブロイド紙の記者ジョンは息子ダニーと共にNYから車で向かっていました。
あと僅かでガトリンへ到着すると言う所で、ジョンの同業となる他社の報道関係者2人と鉢合わせをし、冷やかしの声を浴びせられます。ジョン親子は、彼らの言葉を聞き流しガトリンへの道を急ぎます。ジョン親子と別れた同業の報道関係者2人は、トウモロコシ畑に着くと、謎の怪異に襲われ命を落とします。
宿泊先を探すジョン親子は、アンジェラと彼女の息子マイカと知り合い、自宅へ夕食に招待されます。食事中の会話でジョン親子は口論となり、ダニーはアンジェラの家を飛び出してしまいます。1人でNYへ帰ろうとするダニーは、バイクに乗るレイシーと出会い、彼女に心惹かれます。
トウモロコシ畑に来たマイカは、目に見えない怪異に襲われ、憑依されます。アイザックを継ぐ新たなリーダーとなったマイカは、トウモロコシ畑に集まる子供達に"畝(うね)の後ろを歩く者"の導きを待とうと説得をします。こうして、再び邪悪な子供達の集団が結成されるのでした。
トウモロコシ畑に集まった子供達のグループに属さないレイシーと再会したダニーは、恋仲になります。幸せ絶頂の2人でしたが、程なくして町で起きている異常事態を知る事となります。
マイカ率いる子供達は、彼らを忌避するバーク夫人殺害を皮切りに、不思議な力を使って次々と大人達を血祭りにあげて行きます。
町で起きた事件を調査に来ていたジョンは、ネイティブアメリカンのフランクと知り合い、2人で調査を始めます。マイカ達グループの魔の手は、実の母アンジェラやダニーの恋人レイシーにも向かおうとしていたのでした。
本作を初めて観たのは、VHSソフトがレンタルされた1993年。高校3年生の時になります。
元々、スティーヴン・キング原作の映像作品を観る様にしていたので、キング原作の「死の収穫」のビデオ化に飛びつかない訳がありません。地元のレンタル屋さんに並んで直ぐにレンタルしたのでした。
(小さい店舗だったので1本しか置かれませんでした。)
当時は、今の様な情報社会ではなかったので、本作が「ルドレン・オブ・ザ・コーン」の続編とも知らず、1本のホラー映画として借りていました。
チルドレン~の続編と知ったのは、雑誌"ビデオでーた"でスティーヴン・キング特集が組まれた時だったと思います。高校生の時、原作は読んでいましたが、映像化されているとは知らなかった「チルドレン・オブ・ザ・コーン」が既にビデオ廃盤と表記されているのに驚いた事を今でも驚いています。(以前にも触れていますが、チルドレン~のビデオと遭遇したのは、大学生になってからになります。)
音楽担当がジョナサン・エリアスからダニエル・リットに交替。
聞き馴染みのない作曲家で、本編で流れているスコアは、あまり印象に残りませんでした。サントラCDが当時発売されていた様で、数年前何とか中古市場で見つけて入手する事ができました。(とりあえず、コレクターとして入手しました。)
個人的に一番印象的だったのは、子供達が聖書にかかれている文言を引用して話すシーンです。
「何事にも時期がある」。「ピクニック at ハンギングロック」でも「物事は皆、定められた時と場所で始まり そして終わる」と言うフレーズが登場していますが、自分の身に起きる出来事には何かしらの意味があり、起きるタイミングも不思議と定められている様な気がしているのです。たまたまネットや実店舗で探していた品に偶然遭遇するタイミング然り、自分に降りかかる様々な出来事にしても然り。
良い事も、そうでない事も、起きる出来事には何らかの"意味"があると常々思っている方なので、「何事にも時期がある」は深いなぁ・・と思った次第です。
昨年(2024年)、シリーズ初期3作に再びスポットライトがあたり、劇場公開されたのには驚きましたが、シリーズファンとしては大いに喜びました。
都内や限られた地域での上映だった為、劇場へ駆けつける事は叶いませんでしたが。
劇場公開時、「チルドレン・オブ・ザ・コーン2/最後のいけにえ」に改題されていますが、VHS時代の「スティーブン・キング/死の収穫」と言うタイトルに愛着がある為、自分は旧タイトルで呼びを続けたいと考えています。
このシリーズを俯瞰すると、やっている事は殆ど同じなのに、よくここまで続いたな・・と驚かされます。次も似た様な展開になるのは承知しつつ、第3弾「アーバン・ハーベスト」(VHSタイトル)も取り挙げたいと考えています。