本日の懐かしのホラー映画は、「ゾンビライダー」(1988)。

連続殺人事件の冤罪で暴走族のディアブロと言う男が電気椅子で処刑される事になります。ディアブロは、死ぬ間際に「この復讐はする!」と恨み言を遺して死んで行きます。それを複雑な心境で見守る関係者達。
その後、マナティビーチへ行きたいと全身黒ずくめのバイカーに声をかけた女性が丸焼けにされる事件が発生します。
酒場でナンパに余念のない青年ロニーも、謎の黒づくめのバイカーの餌食となり殺されてしまいます。警察や関係者は、連続殺人事件の犯人をディアブロに仕立て上げ処刑した手前、事件が続いている事を表ざたにしたくない。そこで、ロニーの遺体を廃鉱に埋める様に指示を出します。
何としても事件を隠蔽し続けたい考えなのでした。
しかし、酒場で一緒だったロニーの友人スキップは、友人の失踪を不審に思い、捜索を始めます。酒場で働いていたゲイルも非業の死を遂げた妹の死の真相を探るべく、スキップの調査に協力する事にします。
その後もホテル等で殺人事件は続いた為、警察は暴走族の別のメンバーを逮捕します。
仲間に謂れのない罪を着せられた彼らも黙ってはいませんでした。
謎の殺人ライダーを探すスキップ達、事件を隠蔽しようとする警察や関係する権力者達、理不尽な扱いに激怒した暴走族グループが絡み合う事態へと発展して行くのでした。謎の殺人ライダーは、処刑されたディアブロの怨念なのか、それとも別の犯人なのか。?
本作も、以前から話題に出しているホワイトビデオさんで高校卒業間近のタイミングにレンタルして視聴した1作になります。
ホワイトビデオさんはスペースは狭いながらも、「復讐のネイルガン 処刑ハンター」「オープンハウス 虐殺の館」「ゾンビハネムーン 大カマのえじき」等、自分みたいなホラーマニアが喜ぶラインナップを揃える素晴らしい店舗でした。✨
大学生になり、通わなくなるまでに気になるのは片っ端から借りたと記憶しています。何せ、レンタル代 100円でしたから。
ディアブロに冤罪をかけた関係者が狙われる訳ではなく、全く無関係の人々が次々と犠牲になるので、どう考えてもディアブロの復讐な訳はないんですよね。兎に角、連続殺人の騒動を早く収めたい汚い大人たちよりも、ビーチ近辺をシマにして悪さをしている暴走族の方が真っ当に見えてしまったのは自分だけでしょうか。彼らは、仲間の敵討ちをしたかっただけですからね。
正体がゾンビなライダーさんなのか、ただの人なのか?は、観て確認いただくしかないのですが、残念ながら日本ではVHS止まり。
海外では一応Blu-rayが発売されています。
改めて観ると、警官ストライカー役を演じているジョン・サクソン、酒浸りでダメな医者役のマイケル・パークス(「ツイン・ピークス」のジャン・ルノー役)、反抗期の娘に手を焼く牧師役のランス・ルゴール(「特攻野郎Aチーム」のデッカー大佐役)と個人的にニンマリするキャスティングが嬉しかったです。😆
音楽は、クラウディオ・シモネッティが担当。
「EVIL TRACKS」と言うシモネッティの作品集に一部スコアが収録されたものがCD化されていましたが、その後サントラCDが単体で発売され、シモネッティ&ホラーサントラファンを驚かせました。
本編を観て、よく「ゾンビライダー」なんて壮大な邦題を付けたなぁ・・と大映ビデオさんの素晴らしいハッタリに賛辞を送りたいです。👏