本日の懐かしのホラー映画は、「殺戮航海」(1976)。



精神科医のドックは、義理の娘キャロルに元患者の女性と婚約をしたい意向を電話で伝えます。
先日実母が亡くなったばかりなのに、早々に次の人と一緒になりたいと話す義理の父に素直に賛同できませんでした。
ドックは、愛人とキャロルに加え、患者のエイミー、兵役から帰還したばかりのアンディを誘い、大型ヨットでハワイ行きのバカンスへ出かける事にします。彼らに加え、船員のマックとスコッティを加え、総勢7名で出航します。


楽しいクルージングを満喫した初日の夜、船員のマックは操舵中に何者かにより切りつけられ、海に転落してしまいます。
翌朝、マックの姿が無く、オートパイロットになっている事を不審に思ったキャロルは義父にマックの不在を告げます。船内を捜索しても姿が見えない為、何かの拍子に海へ投げ出されてしまったと言う結論に至ります。(冷たい。)
続いて、エイミーがアンディに薬物を注射されている場面を目撃してしまったスコッティが何者かに襲われ、死亡します。殺人鬼が船内に居る。!
楽しいバカンスが一変して恐怖のクルージングへと変わるのでした。


豪華客船ではなく、個人が所有する大型ヨットと言う超閉鎖された空間で起きる連続殺人事件もの、題材だけでワクワクしますね。
ニコール・キッドマン主演の「デッド・カーム 戦慄の航海」に通じるサスペンス映画の1作かと思います。ただ、殺人犯と思しき人物の挙動に異変が起きるシーンが随所に挿入される為、犯人は推理しなくても判ってしまうのが残念でした。
そもそも、身内だけで行けば良かったクルーズに他人を乗せてしまったのが間違いの元だと思います。(;'∀')
そこは、デッド・カームも同じか。


ちょうど、大学1年生の秋に、自分を変えたくて、3泊4日位の帆船研修に参加した事があります。
自分の様な学生や、社会人も参加しており、皆で共同生活を送る楽しい研修でした。ただ、トイレが男女共用だったので、女性と鉢合わせをした時、何とも気まずい思いをした記憶があります。😅
30年以上前の話になりますので、今のご時世なら、まず有り得ないですね。
もちろん、殺戮航海の様なトンデモない事件が起きはしませんでしたが、本作を観て帆船研修の事を思い出しました。今となっては懐かしい想い出です。ご一緒した皆さんは今元気にしているだろうか。


本作は残念ながら、海外でも円盤化されていない作品の為、視聴が困難な1本となっています。そんな作品を当時VHSでリリース出来たのが凄いですね。