本日の懐かしのホラー映画は、「陰獣の森 ふりむくな!忍びよる殺人鬼の影」(1981)。

「新・バーニング 鬼火伝説」や「13日の金曜日・序章」(13金と無関係)と並び、山に来た人々が殺人鬼に次々と殺されて行くスラッシャー映画です。
トンデモVHSの本にも記述されている通り、コレと言ったストーリーはなく、映画の序盤より無意味な殺戮シーンが次々と映し出されて行きます。ストーリーや編集は破綻気味ですが、ゴアシーンは割と本格的で良かったと言うのが個人的な感想です。
また、主人公と思しき際立ったキャラも登場せず、山へキャンプに来た若者や、絵を描いている女性、山で暮らしている人々が次々と犠牲になります。(名もなき犠牲者多数。)本編後半には、足場が悪い山の中を途中転倒しながらも移動し続ける車椅子の男性も登場。散々移動する場面を映しておきながら、殺人鬼にアッサリと殺されてしまいます。
(これ、今やったら、問題になりますね。(;'∀'))
ディスる事ばかり書いている様に思われるかもしれませんが、本作最大のウリは、「マッドマックス サンダードーム」に出てきそうな汚らしい風貌の大男(殺人鬼)です。イウォーク族みたいな可愛らしい顔をしているので必見です。🤭
そんな作品ではありますが、VHS時代 日本でもビデオ化されました。(輸入盤と同じイラストのパッケージです。)
残念ながら、自分はVHS時代に縁がなかったので、2020年コロナ騒動が始まった年にAmazonさん経由で輸入盤Blu-rayを入手致しました。(当時は、今の様な鬼円安ではなかったので、2000円前後で気軽に入手できたのです。)
Blu-rayなので、映像は綺麗なのですが、血糊も綺麗になり過ぎてしまい、ピンクがかっていて、リアリティに欠けてしまったのが残念なポイントです。VHSの画質で観た方が良いかも知れないな・・と思いました。
一番気がかりなのは、VHS/Blu-rayパッケージの犠牲者(絵描きの女性)の傍に居た小さい子供ちゃん。ラストは小さい斧で遊んでいるシーンが映し出されていました。あの子は、どうなったのでしょう。?今の時代だったら、熱中症でエラい事になりそうだなぁ・・なんて再見しながら思ってしまいました。
余談ながら、本作の邦題は「陰獣の森」。「淫獣の森」ってタイトルの別作品も存在しています。「いんじゅうのもり」と一言で言っても、2種類の作品があるので、聞き分けに注意が必要です。

森が舞台なので、夏場観るにはピッタリの作品ではありますが、作品の完成度としては・・なので、80年代ホラーをこよなく愛する方にだけオススメしたいと思います。VHSの方は、中古市場でかなり高騰しているので、観るとしたら輸入盤Blu-rayが無難でしょうか。コレって台詞は余りないので、英語が堪能でなくても大丈夫です。👌