本日の懐かしのホラー映画は、「ゴゲリアン 墓場のえじき」(1985)。
マイナーなビデオメーカーMIMIビデオさんからリリースされた中でも比較的ポピュラー(?)と言われるホラー映画です。
17人も殺害した凶悪な連続殺人犯デブロンは、警察の必死の捜査の末、とある建物のエレベーター前で射殺されます。
射殺した刑事は、事件が終結した後も当時の出来事が夢に出て来て、うなされていました。
ちょうど時期は、ハロウィン。
暇を持て余していた3組の男女のカップル達が廃屋へ転がり込みます。
そこに置いてあった暗黒の経典(黒い本)を発見。
黒い本を使って、死人を復活させる儀式をやる事を思い立ちます。
止せば良いのに、死体安置所へ不法侵入し、遺体を物色。強烈そうなのを選んで持ち帰ります。
よりによって、連続殺人犯デブロンの遺体を・・・。
墓場で肝試しと称し、デブロンの遺体を復活させる儀式を行う若者達。
ピクリと動いたのを見て、ビビッて廃屋へと戻って行きます。
さっきの悪戯など忘れて、イチャつくのに夢中な若者達でしたが、デブロンは復活を果たし、次々と若者たちを血祭りにあげて行きます。
超能力も持っている様で、廃屋にあった斧を操り、若者の頭部をかち割ったりします。
そうして、あえなく全員殺害されてしまうのでした。
デブロンを射殺した刑事は、彼が完全には死んではいないと言う不安にかられ、遺体安置所へ向かいますが、時すでに遅し。遺体はなくなっていました。
再び、デブロンの遺体を完全に葬る為に捜索を再開します。
ただ、町はハロウィンと言う事で、先ほど犠牲になった若者達だけではなく、子供達も夜出歩いていました。そして、若者達が儀式を行った墓地へ行くと、
次々と死人が甦り、少年少女達を追いかけます。
子供達は廃屋へ逃げ込むと、そこには若者達の遺体が。デブロンとゾンビ軍団に追われ、恐怖の一夜を経験する事となった子供達。
無事、刑事は現場に辿り着き、子供達を救出できるだろうか。
ホラーに精通した自分の友人曰く、「ゴゲリアンは、どこのレンタルビデオ屋にも置いてあった」様ですが、自分は一度もお目にかかった事がなく、ホラービデオ
カタログの白黒パッケージを長年眺めているだけの日々を送っていました。
VHS時代には、お目にかかる事はなく、初めて本編を観たのは2020年だったと思います。
コロナ禍で外出出来ない憂さ晴らしに輸入盤Blu-rayを大量購入したタイミングに、本作もリリースされ、即購入致しました。
VHSの方は、2022年頃に中古市場で入手、ようやく日本語字幕付きで観れた次第です。
全体的に画面が暗いので判り辛いのが残念でしたが、それなりにスプラッターシーンは盛り込まれています。ただ、先に若者を殺しちゃったので、その後登場する子供達を同様に殺す訳にも行かず。
ゾンビと子供達の追いかけっこが延々と繰り広げられる事になります。
せっかく登場させたゾンビ軍団ですが、殆ど存在意義を見出せなかったのが悲しかったです。
そして、何故か、刑事が黒い本を燃やせば事態が解決すると知っているのも不自然でした。
色々と説明不足で不自然な部分も多い作品ですが、ヨーロッパ圏で製作されたオラーなので、アメリカには無い雰囲気が魅力と言えるかも知れません。
ちょうど、「バタリアン」と同じ1985年に製作された作品なので、邦題も似ているのがポイントですね。(バタリアンより、相当ショボいですが。。)
この作品の凄い所は、昭和の時代に放送された木曜スペシャル「真夏のホラー大全集」で「魔島」と並んで紹介された事です。きっと、誰も覚えていないと思いますけどね。・・国内円盤化は難しそうですね。
当時、ビデオが出ただけでも凄い作品です。👏