本日の懐かしのホラー映画は、「スプラッター・ナイト/血塗られた女子寮」(1982)。
2009年にリメイク版「スプラッター・ナイト 新・血塗られた女子寮」が製作されたので御覧になった方もいるかと思いますが、こちらはオリジナル版になります。


若い頃から分娩異常で苦しんでいたスレイター夫人は、現在大学女子寮の寮母をつとめていました。
ただ、分娩異常が原因で精神的に不安定となり、狂暴化している事が医師達にとっての懸念材料となっていました。
規律に厳しいスレイター夫人は、女学生からも人気が無く、卒業真近に控え浮かれ気味な女学生達が寮で
卒業パーティーを企画するも、即座に企画を却下。
寮から出ていく様に促します。

女学生の1人ヴィッキーは、ボーイフレンドとイチャついている所をスレイター夫人に見つかってしまい、激しい口論になります。このままでは気が済まないヴィッキーは、寮生活4年間の恨みを晴らす為、夫人に仕返しを計画します。
スレイター夫人愛用の杖を汚い屋外のプールへ投げ込み、夫人をプールへ誘導します。プールの中へ入る様に銃を使って脅しをかけるヴィッキー。
本来、脅かすだけの予定が、本当に殺してしまう結果となってしまいます。
動揺した女学生達は、とりあえず遺体をプールに沈めて、寮で卒業パーティーを開催してしまいます。
パーティーが始まって間もなく謎の人物により、パーティーに参加した男性や寮の女学生達が次々と殺害されて行きます。
学友が次々と姿を消して行く中、不安にかられたキャサリンは、警察に電話。寮の様子を見に来た主治医のネルソン・ベックより、キャサリンは、衝撃の事実を聞かされる事となります。
連続殺人鬼の正体は・・・。

本作は、VHS時代に縁がなく、輸入盤Blu-rayで初視聴した作品となります。
元々は、リチャード・バンドが手掛けたサントラCDを入手した事が始まりでした。
当時は、邦題も知らず、ホラー系のサントラである事、リチャード・バンドが音楽を担当している事を理由に、CDを購入していました。
2020年コロナ禍で外出が思う様に行かず、リベンジ消費の様に輸入盤Blu-rayのホラーを大量購入していた時期に、本作のBlu-rayも発見。迷わず、購入致しました。


今の様な円安ではなかったので、非常に安価に入手出来たと思います。
本編も気になっていたので、比較的早い時期に鑑賞しました。

前半のスレイター夫人を学生が誤って殺害するまでが少し長い印象でしたが、後半殺人鬼が登場してからは、中々のハイペースで犠牲者が増えて行きます。
夜に犯行が行われた為、少し見え辛いのが難点でしたが、トイレのシーンには、ギョッとしました。😱
ピエロのビックリ箱が伏線となった道化師姿の殺人鬼登場シーンは必見です。📝
奇形と言う設定になっている犯人ですが、道化師の格好をしているので、普通の人にしか見えないのは残念でした。ただ、不気味な存在に感じたので、観た後も暫く印象に残る殺人鬼かと思います。

先程も触れましたが、音楽はリチャード・バンドが担当。
(リチャード・バンドは、フルムーン・ピクチャーズ(旧 エンパイア・ピクチャーズ)の代表 チャールズ・バンドの弟です。) 

「サイコ」のフレーズに酷似していると話題になった「死霊のしたたり」や「パペット・マスター」シリーズの音楽が代表作のコンポーザーです。
スコアの完成度としては、本作の音楽が抜きんでて高いと個人的に思っています。
お勧めサントラ盤の1枚です。♪

「スプラッター・ナイト/血塗られた女子寮」は、大学の女子寮に舞台を限定したスラッシャーものとして良く出来ているので、国内Blu-ray化を期待したい1作です。