本日の懐かしのホラー映画は、「タランチュラのキス」(1972)。

内気な主人公のスーザンは、小さい頃からクモ(主に毒を持つタランチュラ)が大好きでした。
気味悪がる母親は、葬儀社を営む夫に相談するも、我関せずの態度を貫き、相手にして貰えません。
業を煮やした母親は、彼女が飼っているタランチュラを殺してしまいます。
許せなかったスーザンは、母親が寝ている所にタランチュラを放ち、母親を殺害。不審死として片付けられ、葬儀まで済まされてしまいます。
時は流れ、学生になったスーザン。彼女の実家が葬儀社である事を知っている学校の若者3人組は、棺を借りる為に彼女の家に押し入り、タランチュラを飼っている部屋を荒らし、また殺してしまいます。
復讐に燃えるスーザンは、ドライブイン・シアターで女性達とイチャついている3人の車にタランチュラを大量に放ち、一人を除き全員殺害、復讐を果たすのでした。
彼らの死を不審に思った者が、スーザンを問い詰めようとした為、彼も排気ダクトで作業を行っている時にスーザンが放ったタランチュラの餌食となります。
警官である彼女の叔父は、現場でタランチュラの足を発見するも、証拠を隠蔽してしまいます。
スーザンが犯人である事を隠す為に。
身内でありながら、スーザンに想いを寄せる叔父は、事件をネタに彼女に接近し、関係を持とうとします。二人の禁断の場面を目撃してしまった女性は、叔父に
より殺害。泥沼の展開へと向かって行く事になります。
タランチュラを題材にした作品は、幾つか製作されていると思いますが、自分で操れる(?)主人公は珍しいと思いました。 まるで、「フェノミナ」のジェニファー・コネリーの様ですね。
「キルボット」でもタランチュラが登場しましたが、当時はCGの無い時代だったので、本物を使用したのだと思います。
毒がないタイプなのか、人に攻撃しない様に調教されているのかは不明ですが。
本物を使用しているのは間違いがないので、役者さん達もハラハラしたのでは?と思います。
VHSパッケージの少女(スーザンの少女時代)は、ほんの僅かで、殆どが成長してからになります。
もし、子供の状態で大人に対してタランチュラを仕掛ける作品だったとしたら、また違った怖さ(子供ならではの残酷さ)が味わえたかも知れませんね。
本作は、DVD化されており、ウルトラプライス版が1000円未満で入手可能です。
高額なDVDではありませんので、気になる方はお試し下さい。♪