本日の懐かしのホラー映画は、「リサ/真夜中の殺人コール」(1989)。

ボーイハントを楽しむ少女が電話した相手は連続殺人鬼だった!と言う戦慄のサスペンス作品です。
(ホラービデオカタログ掲載タイトルであった為、ホラーと見なして紹介します。)
シングルマザーのキャサリンと2人で暮らしている少女リサ。
過保護過ぎる母親に辟易しつつも、思春期の少女らしく、男性との淡いロマンスに胸をときめかせる日々を送っていました。
親友ウェンディとボーイハントゲームを楽しんでいたリサですが、ウェンディの方が先に彼氏が出来てしまい、面白くない様子。
そんな時、街中でぶつかった紳士に一目惚れをしたリサは、彼の車のナンバープレートから電話番号を調べ上げ、彼に電凸します。
相手が最近、世間を戦慄させている連続殺人鬼とは知る由もなく。
電話の相手リチャードとの電話を介した疑似恋愛ゲームに興じるリサですが、そんな間にもリチャードは若い女性を標的に犯行を続けていました。
リサの家の電話番号が判らなかった為、安全にリチャードと接する事が出来ていましたが、彼が勤務するレストランに母と行き、メッセージを残してしまった事により、事態は急変。
リチャードは、リサの母親キャサリンが電話の相手と勘違いし、キャサリンの後をつけ、家を特定してしまいます。
リサ・キャサリン親子の恐怖の一夜が幕を開けようとしていました。
本作品は、劇場未公開の良質な作品をビデオ展開するCUEレーベルからビデオ化されました。
高校生の時にレンタルしたビデオに、本作の予告が収録されており、作品の存在を知りました。地元のレンタルビデオ屋さんに置いてありましたが、借りる事はなくVHS時代が終焉してしまった為、当時見逃した1本です。
本編を観る事が出来るのは、予告を観た33年後になろうとは夢にも思わず。
ここ数年、レンタルアップのVHSのコレクションをしていますが、中々出品される事がないタイトルで、入手に結構苦心しました。
VHSビデオより先に輸入盤Blu-rayを入手してしまった程です。(現在、海外のBlu-rayは廃盤で、プレミアが付いています。)
ビデオ予告で観た通りのストーリーラインなので、特に捻りも驚きもない作品でしたが、CUEレーベルがリリースするだけはあって、手堅いスリラー映画であったと思います。
電話にナンバーディスプレイ機能がなかったり、車のナンバープレートから相手の電話番号(個人情報)がアッサリ調べられてしまうのは 当時の時代ならでは。個人情報に敏感な現代では、とても有り得ない設定ですよね。
連続殺人犯リチャードが女性を惨殺するシーンは全てカットされてましたので、残酷描写が苦手な方でも観やすい作品かと思います。(視聴するまでのハードルが高いのが難点ではありますが。。)
主役のリサを演じていたステイシー・キーナンは、現在は弁護士として活躍をしている様です。俳優業を辞めてしまったの少し勿体ない気もしますが、競争の激しい世界なので、別分野に舵を切り、成功しているなら、何よりかと。
母親キャサリンを演じたのは、シェリル・ラッド。
懐かしのTVドラマ「チャーリーズ・エンジェル」に出演していたと言う事で、主役扱いでキャスティングされていました。
過保護ながらも、娘を命がけで護る健気な母親役を好演していました。
ブロンディのデボラ・ハリーが出演している「真夜中の殺人コール」と被る邦題の為、デボラ・ハリーの映画ばかり検索に引っかかって来てしまうのが悲しい所です。
この記事で少しは皆さんの参考になれば、幸いです。
