本日の懐かしのホラー映画は、「ズーマ/恐怖のバチあたり」(1987)。


とっても珍しいフィリピン産のホラー映画です。

考古学者達がピラミッド調の寺院を調査した事で、肩に双頭の蛇を載せたククール人の生き残りである「ズーマ」が目覚めてしまいます。

ズーマは、若い女性(処女限定)を襲っては、彼女達の心臓をくりぬいて食べていました。次々と被害者が続出する訳ですが、ズーマに手引きをする協力者の女性・ガレラとズーマは警察の囮捜査の末、逮捕されます。
何と、ガレラは、ズーマの子供を身籠っていたのですが、彼女に恨みを持つ者により獄中で殺害されてしまいます。
母体のガレラが死亡しても、ズーマの子供(幼虫状)は生き続け、騒動の末、人間の手により箱の中に封じ込められます。

銃火器類でも殺せなかったズーマは逃亡、子供を箱の中から救い出して喜びます。
しかし、子供の肩に乗っていた双頭の蛇に顔を噛まれ、痛さの余り長き冬眠(?)に入ります。
時は流れ、19年後-。

ズーマの子供・ガレマは、ズーマ事件で財を成した夫婦に育てられ、普通の娘として成長していました。
平和な日々は、ズーマの復活により破られてしまいます。
再び凶行を繰り返す様になるズーマを止める為、人間側に付いた娘のガレマは父親との対決に臨みます。

双頭の蛇を肩に載せた全身緑色で、パンツ一丁(ふんどし状)姿のズーマ氏。
欽ちゃんの仮●大賞にでも出て来そうな風貌ですね。

それか、昭和の特撮作品に登場する怪人でしょうか。( ´艸`)

顔は、怪盗ファントマの親戚みたいです。(ファントマはグレーですけど。)

人間が襲われる時に登場するコブラや他の大蛇は本物だと思いますので、観ていて気持ちが悪かったです。(男性の体の上に大量に這っているシーンも有。)

VHS裏面に書かれている「親子2代に渡る感動の大河ドラマ~」って謳い文句も凄いですね。
まさか、19年後 子供が成長したドラマもあるとは思わなかったので、確かに嘘ではないのですが、一応ホラー映画ですからね。(^^;
ズーマの娘・ガレマを愛する青年との僅かなロマンスシーンも盛り込まれているので、2時間超の作品に仕上がっています。
この内容をインドで製作したら、2時間半~3時間モノになりそうですね。

ズーマに対し、どの様なバチがあたるのかは観てのお楽しみと言いたい所ですが、恐らく円盤化されないと思うので、中々視聴が困難な作品なのが残念であります。(某メーカーさんがシレッと出しちゃうかも知れませんが・・。)