本日の懐かしのホラー映画は、「核変異体 クリーポゾイド」(1987)。


VHS時代、エンパイア・ピクチャーズ(現 FULL MOON)が製作したSFホラーの1編です。
時代は、1998年。核戦争が起き、大気汚染により酸性雨が降り注ぐ地球が舞台です。

主人公は、軍から脱走した5人の男女。彼らは、地下にある無人の研究施設を発見。
電気・水道も使用可能で、食糧もそこそこある。
意見の相違はあったものの、当面の潜伏拠点として生活をスタートします。

最初は何もなく過ごせていたのですが、切断された生首が転がっていたりと、何かが起きた痕跡が発見される様になります。そして、彼らの元に異形の怪物が姿を現し、一人、また一人と襲われてしまいます。彼らは生き残る事が出来るのか。?

クリーポゾイドの検索の仕方が悪いと、タカラトミーさんのゾイドってプラモの情報が大量に引っ掛かって来て、映画の情報に辿り着かない。😂
ちょっと、難義なタイトルです。

最初の数分で、クリーチャーによる惨事が起きる前の研究施設の様子が描かれ、テロップで映画の世界観が説明されます。映画開始数分の間に、映画の世界観を決める重要なポイントが一気に流れますので、見落とし注意だと思いました。
核戦争が起きた後と言う事で、「デフ-コン4」に近い世界観ですね。
地上シーンは、脱走兵5人が移動している数分のみ。
残り98%は、研究施設で展開されます。

当時のエンパイア・ピクチャーズは、低予算で短期間に大量の作品を製作する方針をとっていた為、多分に漏れず本作も限られた空間で短期間に撮影されたのでしょう。
製作会社の内幕的な部分を気にしなければ、密室パニックものとして、それなりに楽しむ事が出来ます。

クリーチャーの造型は、「エイリアン」の影響を少なからず受けている事が伺えます。
(輸入盤Blu-rayパッケージ参照。)
クリーチャーに襲われたメンバーが食事中に吐血して死亡するシーンも、「エイリアン」を少し連想してしまいました。(^^;
エイリアンの様に直ぐに殺すのではなく、人間に変な液体を噴射します。液体を浴びた人間は黒い血を吐き、体が膨張して死亡します。
一体何を目的としてクリーチャーが人を襲うのか、イマイチ判りませんでした。😰

他にもミュータントをウリにしている作品なので、巨大化したネズミ(殆ど動かない)も登場します。
VHSパッケージにドン!と写っているハゲたチャッキーみたいな赤子は、意外な形で登場するので、そこは必見です。

ビデオリリース当時(1987)は、1998年は近未来だったと思いますが、2024年現在は過去(26年前!)のお話になるので、今観ると何とも不思議な感覚に陥る作品です。

日本では、VHS止まり、海外ではBlu-rayが発売されているタイトルになります。
エンパイア・ピクチャーズのB級映画が好きな方は、是非チャレンジしてみて下さい。
(VHSは、少し高めですがア●ゾンさんで出品されています。)