本日の懐かしのホラー映画は、「魔人ドラキュラ」(1931)。



ユニバーサルが製作した代表的な吸血鬼映画で、後に大量生産される吸血鬼モノの礎とも言える作品です。


トランシルヴァニアのドラキュラ伯爵の元を訪れた弁護士のレンフィールドは、ドラキュラの配下にされてしまい、彼に操られながらイギリスへと戻って行きます。

(その後、レンフィールドは精神病院へ収容されてしまいます。)


イギリスへやって来たドラキュラ伯爵は、人間の社会へ紛れ込みます。

自分が住まいとした場所の隣人の娘ミナに目を付けたドラキュラ伯爵。


まず手始めに、ミナの友人のルーシーを殺害して自分の配下にしてしまいます。

そして、その毒牙はミナにも迫ります。

ミナは死んではいませんが、着々と吸血鬼の配下になりつつあります。

吸血鬼の存在を信じ、ドラキュラ伯爵を不審に思っていたヘルシング教授がドラキュラ伯爵を倒す為に動き出します。

果たして、ミナを救い出す事はできるのか。?


Blu-rayの映像特典にもありましたが、一番最初に映像化されたドラキュラ映画は1921年にハンガリーで製作されましたが、フィルムが消失してしまった為、現在は観る事も叶いません。

続いて製作されたのは、1922年の「吸血鬼ノスフェラトゥ」。

この作品は、原作者ブラムストーカーの親族に映画化の許諾を得ずに製作された為、映画のネガとプリントが破棄されてしまいました。(現在、DVD等で観れるのは、破棄を免れたものから復元した復元版と言う事になります。)


本作は、かなり予算をかけ当初準備されていましたが、世界恐慌の真っただ中であった為、予算が削減され、過去舞台で上演された内容を基に製作される事となった様です。

ドラキュラ伯爵役は、当初「オペラ座の怪人」等で名を馳せていたロン・チェイニーが演じる予定でしたが、チェイニーが他界。

紆余曲折を経て、ハンガリーから渡米して来たベラ・ルゴシがドラキュラ伯爵役を射止める事となったのです。


その後も、イギリスのハマー・フィルムを含め、多数の吸血鬼映画が製作されましたが、本作のリメイクにあたる作品は、1979年フランク・ランジェラ版「ドラキュラ」になります。

フランシス・F・コッポラ監督も、ブラム・ストーカーを原作とした豪華絢爛な「ドラキュラ」を1992年に製作しました。


「魔人ドラキュラ」は、学生時代隣の市にある「すみや」さんまでビデオテープを借りに行った記憶があります。

「すみや」さんには、「フランケンシュタイン」や「大アマゾンの半魚人」「ミイラ再生」「ホワイト・ゾンビ」等、多数の古典ホラーがレンタルされていたので、VHS時代は頻繁に利用したものです。


ドラキュラ映画を全て網羅している訳ではありませんが、ベラ・ルゴシの演じるドラキュラが一番インパクトがあり、個人的にも唯一無二であると思っています。


冒頭の画像に掲載しているBlu-rayには、映像特典としてスペイン語版も収録されています。

当時、同じ内容を別キャストで製作し直したのですから、それも凄いですよね。🤯

しかも、尺がアメリカ版より20分以上長い。

未だ観れていませんが、機会を作ってスペイン語版も鑑賞したいと思っています。