本日の懐かしのホラー映画は、「呪われた修道院」(1980)。
修道院で起きる数々の不可解な出来事を描いた作品です。
姦淫の罪を犯した尼僧の遺体に罰を与えるべく、女性器を切り取る尼僧。悪魔に操られた彼女は、立ち会った尼僧も殺害し、自らも絶命してしまいます。
別の尼僧は、掌と足に聖痕の様な傷跡が出来、全身から血を流して絶命します。
これらの不可解な事件の原因を究明すべく、パレリオ神父が派遣されます。
神父が調査を試みますが、院長が協力を拒み、中々調査が進展しません。
現場の協力を得られないながらも調査を進めて行く内に、神父は修道院と院長に纏わる恐ろしい事実を知る事になります。
冒頭から頭蓋骨がいっぱいの地下墓地の様な場所が登場し、理科の実験器具類が揃った怪しい部屋が登場。また、マッパのマネキンが大量に吊るされており、「こんな修道院あるのかよ?」とツッコミたくもなる程、怪しさ満点な建物が物語の舞台となります。
ステファン・オブロースキー監督とクレジットされていますが、ヴィンセント・ドーン やその他 多くの別名を持つブルーノ・マッティの作品です。
「ヘル・オブ・ザ・リビングデッド」にも見られる「ナショジオかよ?」とツッコみたくなる謎のフクロウの飛翔シーンや、修道院に居る黒縁の猫ちゃんの意味深なドアップが挿入されますが、殆ど意味がありません。
要所・要所で登場する悪魔は、赤い豆電球の様に眼がピカッと光るだけで特に動いたりはしません。
更に、超能力を持つ少女が登場し、終盤には尼僧のゾンビも登場。
もう、ホラー映画ファンが好きそうな要素を色々ブッコミましたって内容に仕上がっていました。(;'∀')
個人的に、庭師の男がニワトリの首を包丁ではねるシーンは気分が悪かったです。
本物のニワトリの首をはねている様で、はねられた後、足をバタバタするシーンもありました。
(映画の為に動物を殺すのは、現代ではタブーですからね。)
さすがに、猫ちゃんを犬に襲わせた後の遺体は作り物の様でしたが。
音楽は、監督の意向でゴブリンの既成曲が流用されています。
オープニング・クレジットでは、「ローラー」「マークの幻想の旅」と、ゴブリンのオリジナルアルバム(非サントラ)の表記がされていました。
ご参考までに、「ローラー」からは、Dr Frankestein。
「マークの幻想の旅」からは、Cacate Di ViridianaとNotteがクレジットされ、本編に使用されていた様です。
(マーク〜は余り聴かないアルバムなので、どこで使用されていたか特定は出来ませんでした。😅)
サントラ系では、「ビヨンド・ザ・ダークネス」をメインに、「エイリアン・ドローム」の曲も一部使用されていたと思います。
この4枚のアルバムで「呪われた修道院」のサントラが一応完成します。

「ヘル・オブ・ザ・リビングデッド」以上に映像にマッチしていないのですが、ゴブリンの曲が聴けるから許せてしまう、不思議な感覚を味わう事が出来ます。
VHSは入手困難になっていますが、中古市場でDVDがまだ入手可能です。(プレミア価格ではありますが。)

物凄く面白い!オススメ!って感じの作品ではありませんが、ブルーノ・マッティ監督推しの方にはハズせない作品かも知れませんね。