本日の懐かしのホラー映画は、「ミイラ再生」(1932)。
ユニバーサルが製作したドラキュラ、フランケンシュタインの怪物と並ぶモンスター「ミイラ男」を題材としたホラー映画です。
古代エジプトで絶命した女王を甦らせる為、禁忌とされている"トトの書"を持ち出した罪で生きながらミイラにされ埋葬されてしまったイムホテップ。
20世紀に入り、イギリスの探検隊がイムホテップの棺を掘り起こしてしまった事で、ミイラと化していたイムホテップが目を醒まし、動き出してしまいます。
彼は、アーダス・ベイと名乗り、女王に生き写しの女性ヘレンに近づこうとします。
ヘレンと恋仲になった探検隊のフランクは、イムホテップの術にかかったヘレンを救出する事ができるか。?
本編に、アヌビス・トト・バステトと、エジプトの神様の名前が次々と登場するので、「ジョジョの奇妙な冒険」好きな方は、エジプト9栄神を連想してしまい、楽しくなる事必至です。
本作は、大学生の時、フランケンシュタインの怪物を演じたボリス・カーロフが出演する古典ホラーの1作としてレンタルしました。
当時は、後に大ヒットする、「ハムナプトラ」シリーズの原点となるとは夢にも思いませんでした。
ユニバーサル・スタジオが製作したミイラ男シリーズは、6作品。
「ミイラ再生」を筆頭に、「ミイラの復活」「ミイラの墓場」「執念のミイラ」「ミイラの呪い」「凸凹ミイラ男」。
いずれも、続編と言うよりは、ミイラ男を題材とした独立作品の様です。
(自分は、再生以外は観た事がありません。)
その後、イギリスのハマー・プロダクションにより、「ミイラの幽霊」から始まる4作品が製作されました。(「怪奇ミイラ」「ミイラ怪人の呪い」「王女テラの棺」)

最終作「王女テラの棺」は、ホラービデオカタログ794本の作品に含まれていますので、いずれ取り上げる予定です。
そして、多くの方が楽しまれたであろう「ハプナプトラ」シリーズが3作、スピンオフの「スコーピオン・キング」、トム・クルーズが出演した「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」と繋がって行きました。
いずれの作品も、最初の原題は、"The Mummy"で統一されています。
ハムナプトラは、ミイラ再生の怪奇色がかなり薄まり、大冒険活劇としてリニューアルされている印象でした。
DVD黎明期にCDサイズのDVDで一度観たきりなので、久々に観てみようかと最近思っています。
ここまで拡大したミイラ男映画の原点となる「ミイラ再生」って凄いですね。✨