本日の懐かしのホラー映画は、「ヘルダミアン2/蘇る魔獣伝説」(1989)。

「ヘルダミアン 悪霊少女の棲む館」の続編の様な邦題ですが、全く関連がない作品です。
原題名は、「TERROR EYES」。
VHSパッケージには、「魔法典によって暗黒の闇に封じ込められたはずの大魔獣ヘルダミアンが復活したのだ。」とありますが、本編に、そんな設定や猫写は一切ありませんでした。全くの出鱈目です。😂
本作は、パッケージの魔物が女性脚本家を操り、作品を通して人類を支配しようと目論むお話です。
そこに至るまでに、3つのショートエピソードを挟むので、オムニバス映画を観ている気分になります。
エピソード①「BOOK OF LIFE」
主人公の脚本家エバが見る夢が最初のエピソードになります。
実世界で一緒にキャンプへ出かける友人の旦那様が夢の中では人生のパートナーとなっており、実世界の旦那様は本を彼女達に渡す怪しいセールスマン役で登場します。
彼女達夫婦について記述された本は、旦那の不吉な死を予言し、本を処分しようとする事で大惨事が起きると言う内容です。
エピソード②「PERFECT ALIBI」
エバ達が河川でキャンプをし、キャンプファイヤーを囲んで語らっている時に参加者の一人が話した自身の過去の話。
ギャンブルで借金まみれだった男が、お金を借りていた男の指示に従い、彼の自宅へ強盗へ入ります。
アリバイ工作で寄った映画館へ戻ると、時間が強盗を起こす前の昼間に戻ってしまい、同じ事を繰り返すと言う"タイムループ"ものになります。
今は、ドラマや映画でタイムループものに溢れていますが、自分が高校生の時は、タイムループものは珍しかったので、興味深く観た記憶があります。
エピソード③「SNAKE EYES」
こちらも、キャンプに参加した参加者の一人が語る話で、話の主人公は語り手の姉になります。
彼女は有名なチェスプレイヤーでマスコミの注目度も高く、雑誌TIMEの表紙も飾った事がある著名人でした。
そんな彼女がチェスの試合の後に、謎の男たちに拉致されてしまいます。
拉致した犯人は、彼女が女性蔑視である事を批判したゲーム会社の経営者。
彼が仕掛ける「死のゲーム」から、無事脱出出来るか?個人的に、一番面白いと思ったエピソードです。
自分が被検者だったら、絶対に途中で脱落するだろうな、とハラハラしながら観たものです。
高校生の時、「ヘルダミアン」シリーズ(と信じて)だからとレンタルした2作目。

蓋を開けたら、全然違う話だったので、「何、これ?😰」が第一印象でした。
恐らく、TV映画だからか、全体的に演出が陳腐と言うマイナスポイントもありましたが、不思議と惹かれるエピソードが続いたので、複数回観る内に好きになって行きました。今では、お気に入りの1作です。
(人には勧めませんけど。)
ヘルダミアンの正統な続編ではないし、あまり支持も得られなさそうだから、円盤化は難しいかも知れませんね。^^;