本日の懐かしのホラー映画は、「ザ・フライ」(1986)。



デヴィット・クローネンバーグ監督が「蠅男の恐怖」(1958)をリメイクした作品になります。

物質転送装置がパロディネタになったりしているので、御存知の方も多いかと思います。


ジェフ・ゴールドブラム演じる科学者のセスが研究している物質転送・再生装置は、物質転送までは成功しているものの、生物転送の実現には至っていませんでした。

パーティーで知り合った ジーナ・デイヴィス演じる記者のヴェロニカと恋仲になり、彼女のふとした助言で生物の転送も実現するに至ります。


喜んだのも束の間、不幸な出来事が起きてしまいます。

セス自らが被検者になり転送装置に入った際、装置の中に蠅が一匹混入していたのです。

蠅と一緒に転送されてしまったセスは、体に異変を感じる様になります。


人格も変化して行き、ヴェロニカの言葉も耳に届かなくなってしまったセス。

遂には、セスの肉体も変化し始め、怪物へと変貌を遂げてしまいます。(本作最大の見せ場は、セスの変化して行く過程かと思います。怪物化した姿は 必見です。!)


本作を初めて観たのは、1988年ゴールデン洋画劇場で放送した時でした。

当時、中学1年生だった自分は、ジェフとジーナの濡れ場のシーンが余りにも動物的で不快感を覚えたので、以降観なくなってしまいました。(この記事投稿の為にBlu-rayで36年ぶりに再見した位です。)

コレクターなので、一応VHS・DVD・Blu-ray等は揃えたんですけどね。(;'∀')


「ジュラシック・パーク」で久々にジェフを観た時は、「「ザ・フライ」の濡れ場のシーンでウーウー獣みたいに唸っていた人だ・・」と言う印象が強かったです。😂


音楽を担当したのは、ハワード・ショア。

「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズで一気に知名度を挙げたコンポーザーですが、個人的にはクローネンバーグとコンビを組んでいた人と言う印象が強いです。


本作のサントラは、映画音楽の老舗レーベル・VARESEよりリリースされたので、作品ファン・サントラファンでお持ちの方は多いと思います。

また、クローネンバーグ監督とコンビを組んだ「スキャナーズ」「ザ・ブルード/怒りのメタファー」は、単体でサントラは発売されていない為、是非音盤リリースしていただきたいです。


クローネンバーグ監督が続編を意識していたかは不明ですが、続編を製作できる余地を残して本作は終了します。

2年後には、セスの息子を主人公にした続編「ザ・フライ2/二世誕生」が製作されます。

こちらもホラービデオカタログ掲載タイトルになりますので、いつか取り挙げたいと思います。🤠