本日の懐かしのホラー映画は、「猫と血のレクイエム」(1973)。



主人公のデビッドは、少年時代 母親から愛して貰えなかった腹いせに、母親が可愛がっていた猫を殺害してしまいます。

猫を殺害した事で母の怒りを買い、更なる精神的な制裁を受ける事になります。

時は流れ、デビッドは成人し、家族を持つ様になりますが、母からの精神的な呪縛は続いていました。


母の招待で食事会へ行った時、寝室で寝ていたデビッドの息子が謎の死を遂げます。

母が飼っていた新しい猫が原因ではないか?と疑いを持つデビッド夫妻。

母の計略は更に続き、体調を崩したデビッドの妻の面倒を診る為に雇った家政婦をデビッドの誘惑に利用します。

まんまと誘惑に乗ってしまったデビッド。


二人の情事を目撃してしまった妻は気が動転し、階段から転落死してしまいます。

独りになってしまったデビッドは、この家に隠された母の秘密を解き明かし、復讐を遂げる事を誓います。


ホラービデオカタログに掲載されていた為、ホラーコーナーでの紹介となりますが、どちらかと言うとミステリーに属する作品です。


ラナ・ターナー演じる母親とデビッド親子の確執、彼ら親子に秘められた謎が最大の焦点となります。

パッケージに惹かれて入手した次第ですが、パッケージ裏面を見て初めてジャケの女優がラナ・ターナーだと知りました。(ホラーカタログの内容までよく確認していなかったので、知りませんでした。(;^ω^))


ラナ・ターナーは、高校生の時に夢中になった女優さんの一人で、イングリッド・バーグマン、スペンサー・トレイシーと共演した「ジキル博士とハイド氏」(1941)が初めての出会いになります。

その後、「郵便配達は二度ベルを鳴らす」(1946)、「雨のランチプール」(1955)等も観ました。


ラナが冷徹な母親役をやる事になるとは・・と言う感想です。

邦題のタイトルになっている猫ちゃんが、時折ドアップで映し出され、意味深な雰囲気を醸し出しますが、特に猫ちゃんが悪さをする訳ではありません。


冒頭で、デビッド少年が猫ちゃんを溺死させてしまうシーンは、猫好きとしては観るに堪えないシーンでした。(本物を使ったのか、ぬいぐるみを使ったのかは不明ですが。)

そのシーンが、後々に効いてきますので、注目ポイントではありますが。

残念ながら、海外でもソフトがリリースされていないタイトルなので、国内リリースは難しいかも知れませんね。


※原題名+full movieで検索すると、本編が観られるかも知れません。