本日の懐かしのホラー映画は、「幽霊伝説 フランケンシュタイン誕生秘話」(1988)。



P.B.シェリー、メアリー、クレアの3人は、スイスのレマン湖にあるバイロン卿の邸宅を訪問します。


本作は、後にメアリー・シェリーが発表する事になる、かの名作「フランケンシュタイン」が誕生するキッカケとなった(であろう)日々を描いたフィクションになります。

物語の大半は、彼らがイチャついたり、アヘンを吸ってトリップしたりと、自堕落な日々を過ごしている様子を描いているだけなので、正直退屈してしまうと思います。

一応、フランケンシュタインの怪物らしきものが登場する場面は存在し、メアリーが見る悪夢にその怪物は出て来ます。

また、バイロン卿もアヘンでトリップしている時に、容姿は違えど、怪物に遭遇する幻覚をみます。ホラーっぽい要素は、それだけです。

(一応、ホラービデオカタログ掲載作品の為、避けては通れませんでした。)

一般的なホラー映画を期待されている方には、オススメし辛い作品かも知れません。


ただ、若き頃のエリック・ストルツがP.B.シェリーを演じ、同じくクレアをローラ・ダーンが演じているので、彼らのファンの方には貴重な作品かも知れません。

あまり、良い評価をしていない様に感じるかも知れませんが、終盤にエリック・ストルツが着用している衣装が中々格好良かったです。✨

視点を変えて、西洋の時代劇の衣装を楽しんだり、風景を満喫するのもアリかと思います。


個人的なオススメポイントは、本作の音楽。

ホラー系が強いクリストファー・ヤングが透き通る様な美しいスコアを本作で披露しています。

残念ながら、本編では多様されませんでしたが、お気に入りの2曲は使用されたので良かったです。♪

サントラは、LA-LA-LANDから2010年に発売された方が曲が増えています。


本作に登場した実在の4名が過ごす日々を描いた別作品に、ケン・ラッセル監督の「ゴシック」があります。

ゴシックの方が怪奇色が強く、個人的には好みです。


両作のもう一つの共通点は、「夢魔」と言う絵画が登場する事です。

ゴシックの方は、ナターシャ・リチャードソンの上に乗った小鬼の様な男の姿がパッケージに使用されているので、馴染みのある方もいらっしゃるかと。


メアリーの原作「フランケンシュタイン」は学生時代に原作を読んだことがあります。

ケネス・ブラナーが監督した「フランケンシュタイン」が原作に一番忠実な印象だったと思うので、久々に再見したくなりました。

(フランケンシュタインの怪物役はデニーロでしたね。😀)