本日の懐かしのホラー映画は、「虐殺仮面/禁断の不倫殺人鬼」(1986)。



痩せたダン・エイクロイドみたいな風貌の主人公・マイクが昼間所用でマイホームに戻ると、妻と友人が寝室でせっせと励んでいる場面を見てしまい、衝撃を受けます。


妻に裏切られたショックにより、昔の病気が再発。

空想の美女が出現し、2人で子供の時にやったTRUTH OR DAREを始めます。

(TRUTH OR DARE:真実を語るか、相手の指示通りの事を実践する(挑戦)かを選ぶ 海外のゲーム) 

TRUTH OR DAREで自らの体に傷を付け大怪我を負ったマイクは、精神病院へ入院。


そこでも空想の患者相手にTRUTH OR DAREを行い、彼らに自傷行為を強要します。

更に自らの顔の皮も剥ぎ始める程、異常性が加速して行きます。

その後、「ウルトラセブン」に登場するテペト星人(要するに河童)みたいな面を自ら造り、被って過ごす様になるマイク。

病院スタッフの悪戯でキレたマイクは、凶器で次々とスタッフを倒し、病院を脱走。

虐殺仮面としての凶行が本格的に始動します。


前半は、主人公マイクが壊れて行く様を丁寧に描いている為、比較的展開が緩やかに感じます。

しかし、カッパマスクを装着し病院を脱走してからは、凄まじい勢いで次々と人々を虐殺しまくります。


人殺しは素人のハズなのに、ジェイソン並の生命力を持つマイクに驚かされます。


日本ではVHS止まりで、当時の古いホラー映画愛好家にしか認知されていない様な作品ですが、海外では5作目まで製作される程の人気を誇っています。


1作目の脚本を手掛けたティム・リッターが、2作目以降の脚本と監督を担当しています。

(ただし、全てビデオスルー作品扱いです。)


<シリーズについて>

(2作目) Wicked Games(1994)

(3作目) Screaming for Sanity: Truth or Dare 3(1998)

(4作目) Deadly Dares: Truth or Dare Part IV(2011)

(5作目) I Dared You! Truth or Dare Part 5(2017)


※現在、1作目のDVDが海外で発売されているのみで、続編は廃盤になっている様です。 

自分も2作目以降は観た事がありません。


主人公のマイクが不倫する訳ではないので不倫殺人鬼の呼称には些か疑問を感じますが、個人的にオススメホラーの1本です。

1作目だけでも国内で円盤化して欲しいですね~。爆笑