本日の懐かしのホラーは、「ナチスゾンビ/吸血機甲師団」(1980)。



第二次世界大戦中、とある町に侵攻していたドイツ兵達が地元民の反撃に遭い、全滅。

その遺体を湖に沈めた事で、「呪われた湖」として人々から恐れられている場所がありました。

湖が"マイホーム"となったドイツ兵ゾンビ達が、湖に訪れた若者達や町の人々を襲う物語です。


映画の冒頭、汚ったない湖で泳ぐ女性がゾンビに襲われるシークエンスからスタート。(13金とか観ても思いますが、海外の人は、よくあんな汚い湖で泳ぐなぁ・・と毎度カルチャーショックを受けます。(笑))

女性が一人帰って来ないと言う話になり、町の老人が「不安が的中した」的な意味深発言をし、過去の湖に纏わるエピソードを語ります。


本作のゾンビは、他作品のゾンビとは趣向が異なっており、臓物は食べません。

生きている人間の血液を吸うドラキュラ・ゾンビと言う設定になっています。また、噛みつかれ命を落とした人々が甦ってゾンビになると言う描写もない為新たに仲間は増えません。😂


ゾンビ軍団の行動範囲も異様に狭く、湖周辺か最寄りの町にしか顔を出しません。

悪さをした後は、そそくさと"マイホーム"へと帰ってい行く姿が何とも律義でよろしいのです。🥹


もう1つのポイントは、1体のゾンビは生前の記憶がある様で、自分の娘に会いに行きます。

パパゾンビが彼女の母親から生前贈られたペンダントを娘に託すシーンや、手を繋いで歩くシーンは、ちょっと心温まります。(「死霊のえじき」の博士とバブ君の友情に似た不思議な感覚です。)


ゾンビの造型があまりおどろおどろしくなく、顔を緑に塗ったくっただけの人達も割といます。(湖から出て来る時、緑のメイクが取れて来ちゃっていたり、襲われている人に緑のメイクが色移りしちゃっているのは御愛嬌。)

グロ描写も皆無なので、その点では残酷描写が苦手な方には観やすい作品かも知れませんね。


かなりマニア向けの作品ではありますが、過去サントラ盤もリリースされています。

ちょっと、マエストロ・モリコーネを模倣した様な優しいメロディが耳に心地良かったりします。♪


余談ですが、邦題に付いている「機甲師団」て、「ドランゴールZ」の映画に出て来る「クウラ機甲戦隊」みたいで何かカッコイイですね。( ´艸`)