本日の懐かしのホラーは、「屋根裏部屋の花たち」(1987)。



 V・C・アンドリュース原作を映画化した作品です。 

主人公キャシー達 4人の兄弟(姉妹)は、マイホームで幸せな日々を送っていました。 

しかし、その幸せは長くは続かず、父が交通事故で帰らぬ人となってしまいます。

 父の事故死を機に、長年疎遠になっていた母の実家へ一家は向かいます。 


まるで、「ダウントンアビー」の様な広大な敷地内に建つお屋敷に、厳格な祖母が待ち受けていました。

4人の子供たちは、屋根裏部屋と繋がる部屋に"幽閉"されてしまいます。

母は、勘当された祖父が直に亡くなり、祖母からのお許しを得たら、必ず出してあげるからと約束をするも、次第に母が顔を出す頻度も減って行きます。 

食事が届かない日も続き、キャシー達は次第にやせ細って行きます。 

一番下の弟の身に起きた"不幸な出来事"を機に、衝撃の「事実」を知る事となります。


 初めて観たのは、1992年8月27日「木曜洋画劇場」で放送された時です。当時は高校生ながら、母と言いますか、人間の"身勝手さ"に怒りを覚えました。 

この感覚は、「新・猿の惑星」で人間たちからコーネリアス夫妻が受けた仕打ちで感じたものに近かったです。

ただ、こちらの作品の方が「悪意」を感じざるを得ません。 😰


有難い事に、アムモさんからBlu-rayが発売され、当時の木曜洋画劇場の吹替版も収録されているので、懐かしい気分に、いつでも浸る事が出来ます。 


 キャシーを演じたクリスティー・スワンソンを知ったのも本作でした。 

その後、「デッドリー・フレンド」や「マネキン2」と彼女の出演作を幾つか観る機会が続き、学生時代馴染みの俳優さんの一人になりました。 


 音楽は、クリストファー・ヤングが担当。

 「エルム街の悪夢2/フレディの復讐」「ヘルレイザー1&2」「ザ・フライ2 二世誕生」とホラー系サウンドが絶好調だった80年代にヤングが担当した傑作スコアだと思います。 


大学1年生の春・イギリス旅行をした際、現地のCDショップでサントラを発見し、購入。 

旅先でもよく聴いていました。(曲調的に、ちょっと切なくなるんですけどね。) 


 原作小説は、かなり前に購入しましたが、未読状態です。 

噂では、映画よりもキツイ表現がある様で。。 


 映画に登場するダウントンアビーの様なお屋敷、ダウントンアビーを観た時も思ったのですが、1週間位遊びに行きたいですね。暮らすのは遠慮しておきます。 

広すぎて、落ち着かない気がするので。(笑) 


 本作は、ホラー描写は殆どありませんが、心理的に「くる」作品なので、そこは覚悟して鑑賞される事をお勧めします。