本日の懐かしのホラーは、「インフェルノ」(1980)。



ダリオ・アルジェント監督作で、アルジェントファンの方なら確実に観ている作品だと思います。

本作を初めて観たのは、1988年8月11日の「木曜洋画劇場」放送時で、当時は中学1年生でした。

我が家には"お小遣い制度"がなく、中学1年生の身分では、レンタルビデオを頻繁に借りる余裕もない為、地上波放送の映画に依存していました。(当時は、ホラー映画以外、一切興味がありませんでした。)


ダリオ・アルジェント監督の事も、木村奈保子氏の解説で初めて知りました。小さい頃、「シャドー」の予告CMをTVで観てブルっていたんですけどね。😂

同じ監督さんと知ったのは、もっと後の事でした。


さて、本編について触れて行きます。(下記は、本編を鑑賞済である事を前提に、お読み下さい。)

"三人の母"について調べようとする者が次々と消されて行くので、「三人の母、コエー😱」が最初に観た感想です。(笑)

マーク青年が"靴底"の謎を解いてから、クライマックスまでの件が好きで、当時はその部分だけビデオで繰り返し観ていました。


冷静に観ると、色々と整合性の取れない、不可解な部分だらけの作品なのですが、不明な部分は自分なりに自由に解釈して楽しめば良いと思う方なので、自分の解釈で観ています。


〇マークの学校に現れた猫を抱く女性 

 三人の母のローマにおける仲間の一人と想定しています。


〇サラが訪れる図書館に居る大柄な男 

"三人の母"(本)を守る為に居たローマの仲間の一人と想定。 サラちゃんを襲った実行犯も、この人物かと。 

 グツグツ煮立ったスープがコーンスープみたいで美味しそうでした。🤤


〇カザニアン氏をメッタ斬りにするコック 

たまたま、カザニアン氏が猫を始末する為に寄った川の傍に三人の母の仲間が居ると言うのは若干無理があるので、三人の母の力で一時的に操られてしまった民間人では?と仮説しています。 

(もちろん、本人はカザニアン氏を殺した事は覚えていない。)


〇問題のクライマックス 

 マークを道連れに地獄へ戻ろうとした三人の母でしたが、マークに振られてしまったので、仕方なく一人で帰還する事に・・。  

木曜洋画劇場の吹替では、炎の中で高笑いしていましたね。 振られて悲しいんだけど、空元気を出して高笑い・・と考えると、 三人の母ちゃん強がって健気ですねぇ・・なんて思ったり。( ´艸`)


本作は、出演している女優陣が魅力的でした。

冒頭から主人公の様に登場しましたが、物語中盤でVHSジャケの様な壮絶な最期を遂げたローズ役を演じたアイリーン・ミラクル。

マークの学友サラ役は、「恥辱の飼育」「アパッショナータ」と言ったエッチ系映画が多い印象のエレオノーラ・ジョルジ。

マークの姉ローズの友人で、同じ館に入居しているダリア・ニコロディ。(病弱な富豪夫人役で初めて観たので、「サスペリア PART2」や 「シャドー」に出て来る女優さんと同一人物とは思いませんでした。)

そして、「サスペリア」に続いて別役で貫禄を見せるアリダ・ヴァリ。


個人的に、アイリーンとエレオノーラが好みの女優さんなので、映像を観ているだけで癒されます。😌


「インフェルノ」は、20世紀FOX配給作品と言う事で、音楽をゴブリンではなく、キース・エマーソンが担当しています。

彼のアルバムを沢山聴いている訳ではありませんが、自分は「最高傑作」のサントラだと思っています。

猫嫌いのカザニアン氏がネズミ攻めに遭った挙句、コックにメッタ斬りにされ死亡するシークエンスで流れる曲が恐ろしくも美しく、最高に盛り上がるスコアに仕上がっていると思うのです。


残念ながら、サントラ未収録となっているヴェルディのナブッコについても、ヴェルディのアルバムを個別に購入して補完しました。


インフェルノのサントラは、何十回と聴いている愛聴盤の1枚であります。♪


「インフェルノ」は、話が判り辛いので評価も割れていると思いますが、初めて観たアルジェント作品と言う事で、"魔女三部作"の中でもダントツ観る回数の多い作品です。

作品の「世界観」が好きなんだと思います。


※ジャケットは、やはりVHSのパッケージが一番好みですね。 このジャケットで長年「インフェルノ」として認識していましたから。 DVDも所有していましたが、Blu-rayを購入した際、知人に譲ってしまったので、現在はありません。