本日の懐かしのホラーは、「妖女ゴーゴン」(1964)。



ハマー・フィルムが製作した、メデューサ映画です。

 ドイツにあるバンドルフ村で、画家のモデルをやっていた女性が帰り道に何者かによって殺害されます。
検死をしていた医師は公にしませんでしたが、その遺体は「石化」していたのです。
 女性を殺害した犯人に仕立て上げられた画家も自殺してしまい、真相は闇の中に・・・。 
事件の原因を究明すべく、メデューサに纏わる伝説のあるバンドルフ村へクリストファー・リー演じる教授がやって来ます。 

 メデューサを扱う映画は非常に少なく、「タイタンの戦い」でも作品に登場する怪物の一体と言う位置づけだったので、メデューサ単体映画として貴重な作品だと思います。

個人的に面白いと思ったのは、ゴーゴンは常に存在している訳ではなく、魂が人間に憑依して、その姿を現すと言う設定です。 

 真相を知りながら、ひた隠しにする医師を演じているのは、ピーター・カッシング。対する真相を暴く側の教授を演じているのは、クリストファー・リー。 
ハマー・フィルムに多数出演する2大スターですが、2人が共演するシーンはごく僅かです。 

 モデルの女性を殺したと一方的に決めつけられ、画家の身内が村の人々から追放の圧力をかけられる件は、現代でもあり得そうなシチュエーションだと思いました。長い年月を経ても、人間の心理は変わらないのですね。。 😰

 約83分の短い本編ですが、無駄な描写がなく、必要十分な要素が詰まった、満足度の高い作品に仕上がっています。(ホラーは90分前後が理想です。)

 本作は、ソニー・ピクチャーズからDVDがリリースされていましたが、現在は廃盤となっています。
突然廃盤になったと友人が言っていました。 
ホラー系数タイトルだけでも購入しておいて良かったです。(^^;