本日の懐かしのホラーは、「テレクラ殺人事件」(1988)。



電話で男性に性的サービスをするテレフォン・レディ達が変質者に次々と殺されて行く作品です。

テレフォンサービスを行う女性達の職場に不審な男から電話が繰り返しかかって来ます。最初は、電話だけだったので相手にしていなかったのですが、そこで働く女性スタッフが殺害された事で事態が急変します。警察の囮捜査も嘲笑う様に、犯行を続けるピエロのマスクを被った殺人犯。彼の凶行を止める事は出来るか?! 


 1980~1990年代初期を象徴する様な作品です。

日本でも、当時はテレクラと言うものが流行った様で、子供ながらにTVドラマ等で"テレクラ"と言う単語を耳にしたものです。(もちろん、内容は全く理解していませんでした。😂)

ブロンディのボーカル、デボラ・ハリーを主役に「真夜中の殺人コール」(1991)と言うタイトルで同じテーマを扱った作品も製作されました。(木曜洋画劇場で放送された時は、「真夜中のラブコール/テレフォンセックス殺人事件」と言う過激な邦題に変わりました。) 


 テレフォン・レディを囮に使って犯人をおびき寄せるも、犯人に裏をかかれ囮の女性が殺されてしまう、勘だけで犯人を決めつけてしまう等、他の作品にも共通して警察の無能ぶりが描かれています。

個人的に、主役級の女優さんより、殺されてしまう同僚のテレフォン・レディ達の方が美人だったり・・と思ったりもして。(^^; 


 脇役ながら、2人注目している俳優さんが出演していました。 

1人目は、主人公達に犯人と思われてしまうアパートの隣人役を演じたバッド・コート。彼は、「サイコ」のスピンオフ的なTVシリーズ「ベイツ・モテル」でノーマンからベイツ・モーテルを引き継ぐ主人公の役を演じた俳優さんです。(日本では、パイロット版だけVHS化されました。シリーズ本編も観てみたかったです。) 


 もう1人は、「ピンク・フラミンゴ」等で強烈な印象を残した俳優・ディバインです。ホントに僅かな出演でしたが、独特の存在感を出していました。

彼の晩年の作品の為、エンドクレジットに献辞がありました。 🥲


残酷シーンは控えめですが、当時の時代背景の一旦を垣間見る事が出来る貴重な作品です。