本日の懐かしのホラーは、「ダイヤル・ヘルプ」(1988)。



先日の「ヘルバランス」に引き続き、本作もルッジェロ・デオダート監督作品です。 

 ローマで生活する美人モデルに魅入られた悪霊が、電話を介してアプローチしてくるオカルト系ホラーです。


本作の悪霊は、とある場所から主人公ジェニーへ不審な電話をかけて来る様になります。不審な電話は自宅とは限らず、彼女の出先の電話にもかかって来るので、常に不審な電話を聞かされる羽目になります。 

それだけに留まらず、彼女の身の周りの人々を超常現象で殺し始めます。悪霊の目的は一体何なのか。? 


 主人公ジェニーを演じるのは、シャーロット・ルイス。
自分の学生時代は、エディ・マーフィの「ゴールデン・チャイルド」でお馴染みの女優さんだったので、彼女が出るホラーなのか!とレンタル屋で手に取ったのを憶えています。


 不審な電話系、今だったらスマホになるかと思いますが、ふた昔前は三池監督の「着信アリ」って、中々怖いホラー映画がありました。

ダイヤル・ヘルプの時代は、携帯電話は普及していなかったので、固定電話が媒体となっています。

 あまり取り上げられない題材を選んだデオダート監督の着眼点はお見事と言えるでしょう。👏 


 悪霊が殺すのは、罪もない人達ばかりと言う訳ではなく、駅構内でジェニーを強姦しようとする男も攻撃対象になったので、稀に役に立つ事もあった様に感じます。😂 


 音楽を担当したのは、クラウディオ・シモネッティ。
「ブラディ・キャンプ/皆殺しの森」でもデオダートとコンビを組んでいたので、再登板となります。 

 残念ながら、サントラ単体での発売はなく、「EVIL TRACKS」と言うシモネッティの作品集に音源が収められています。



 EVIL TRACKSには、本編オープニングに流れる主題歌 BABY DON'T ANSWERも収録されています。

 本編で使用される印象的な曲は収録されているので、このアルバムで充分かも知れません。 

 EVIL TRACKSには、「デモンズ」「ゾンビ・ライダー」、そしてジャケになっている「ザンゴリラ」の音源が収録されています。
(いずれ、この3作品も本ブログ掲載予定です) 



中古市場で若干入手可能な様なので、気になる方はチェックしてみて下さい。♪