本日の懐かしの映画は、「ゾンゲリア」(1981)。



写真家が観光の為に立ち寄ったポッターズ・ブラフと言う街でガゾリンをかけられ、焼かれる事件が発生。事件を捜査する保安官は、街の住人の中に死人が混ざっていると言う事実を知ることになります。

そして、最後に衝撃の真実が・・・。


本作を初めて知ったのは小学生の時。13金と同じく、町の図書館でホラー映画の本を読んでいた時に作品の存在を知りました。写真家が網にかけられているショット、包帯グルグルの人物が女性看護師に注射で目を刺される有名なショット等、子供の自分にはショッキングな場面だったので、鮮明に覚えていました。


実際に本編を観たのは高校生になってからです。

当時は、13金の様な次々と人々が殺されるスラッシャー映画が大好きだったので、ゾンゲリアは当時の自分にとっては「地味」な映画に映りました。


しかし、年齢を重ねると、ものの見方も変わるものです。この映画の死人は、ゾンビみたいに、おどろおどろしい姿をしておらず、普通に言葉を喋り、生きている人と同じ様に日常を送っています。

外見からは全く見分けが付かないのです。自分の身近にいる人、家族や友人が「死人」だとしたら?と考えると非常に怖い映画です。


死人は集団で生きている人を襲い、殺しては博士に死体蘇生を施して貰い、また仲間が増えて行く・・・。死者の街を描いた作品なので、全体的に陰惨な雰囲気を醸し出しているのは当然かもしれませんね。 

さらに、あのシャマラン監督の某作品の先を行く展開を用意していたのですから、ジックリ観ると、非常に味わいのある映画である事がわかります。


人気が高いからか、DVD化されるのも早く、Blu-rayは2度リリースされています。(2回目は、特典満載でホラマニにラインナップされました。♪)

海外では、UHDまで発売されており、冒頭の画像のUHD+Blu-ray(輸入盤)には、サントラCDまで付いていました。(Amazonさんで格安だった時に購入しました。)

サントラにつきましては、ダウンロード盤も出ていますので、無理に画像の輸入盤を入手する必要はないと思います。


余談ですが、「エルム街の悪夢」でフレディを演じたロバート・イングランドも街の住人の一人として登場しますので、そこも見所の一つとなっています。

ジワリと怖い作品をご覧になりたい方にお勧めしたい一本です。


※残念ながら、ビデオソフト完全カタログ(1992年度版)のホラーコーナー未掲載作の為、 本作品に番号は振っていません。