本日の懐かしのホラーは、「カンフーゾンビ」(1986)。



1980年代中期は、日本でも空前のキョンシーブームでした。そんな中、製作された1本かと思います。
ドジな道士が殺しの依頼をして来た依頼人の方を間違えて殺してしまい、亡霊となった依頼人から蘇生させろと付きまとわれる事になります。
依頼人の肉体は、腐敗が進み使用できないので、比較的新鮮な遺体を使って蘇生の術を試みる事から起きる騒動を描いた作品です。 

 物語の95%位はおふざけモードなので、真面目なキョンシー映画を期待している人は憤慨する事、必至。
「おホモだち」なんて、今の時代に使用したら問題になりそうな表現や、語尾が「チョンマゲ」になっていたりと、バリバリ昭和の翻訳が目立ちます。

ドラマ「不適切にもほどがある」でカルチャーショックを受けた若い世代の人が今観たなら、少しは許して貰えそうな表現でしょうか。😅

一応、邦題にカンフーが付いているので、カンフーのアクションシーンも終盤には披露されます。 
 個人的には、普通のキョンシーではなく、「サンゲリア2」の眼が潰れている様な腐敗した顔面のキョンシーが多数登場するので、それだけでニンマリしてしまいました。(「サンゲリア2」好きとして。) 
また、マントを身に着けた吸血鬼が登場する時に必ずと言って良い程、007調の曲がかかったり、要所要所でマエストロ・モリコーネの「エクソシスト2」の音楽が流用されたりしています。

当時の香港系ホラーで洋画のサントラが流用されるのは珍しくなかったので、サントラ好きの方には何の音楽が使用されているかを当てる楽しみがあったりもします。そんな心の広い方向けの作品と言えるかも知れません。(大半の方には、オススメしません。) 

現在廃盤になっている様ですが、一応DVDも出ていた様です。 
自分は断然 VHSのパッケージ推しですけどね。(DVDのパッケージは、Amazonさん辺りで御確認下さい。)