本日の懐かしのホラーは、「殺戮謝肉祭/屍肉の晩餐」(1978)。ジャン・ローラン監督作品です。



ヤバい農薬を使って製造されたワインを飲んだ人々の顔が爛れてゾンビみたいになり、ワインを飲んでいない人々を襲うパニックものです。


恋人に会うため、列車で移動中のヒロインが車内で顔の爛れた不審な男に遭遇します。同行していた友人は、その男に殺されてしまい、自分も襲われると思った彼女は電車を急停車させ、命からがら、とある村に逃げ込みます。しかし、逃げた先の村でも、顔が爛れた人がワラワラ現れて、ゾンビっぽくなった人達との攻防が始まるって感じのお話です。


変な農薬入りワインを飲んだ人々がゾンビっぽくなって人を襲うのですが、ちゃんと会話も出来るし、道具も使える。感染している人としていない人の区別は、顔を見るしかないって、よくあるゾンビ映画とは違ったアプローチなのが、個人的には新鮮でした。


設定の部分だけで言えば、超音波でゾンビになる「悪魔の墓場」を連想してしまう、変化球ホラーだと思いました。ただ、どう言った農薬で、誰がどんな目的で製造したかは一切明かされませんので、理詰めにせず、ゆる~く鑑賞するのがお勧めな1本です。

(生首がモロ作り物っぽかったり、顔面崩壊メイクがお粗末だったりする部分 も受け入れられる寛容な方向け作品です。)


ビデオでーたさん刊行の「ビデオソフト完全カタログ」はビデオジャケットが白黒掲載なので、ジャケの人を婆さんと思っていたのですが、カラーで見るとオッサンでした。😂


実は、本作品、ニューラインさんからDVDが過去発売されていました。(現在、廃盤でプレミアが付いています。)


将来のホラマニにラインナップされる事を密かに期待している1本です。熱心なホラマニコレクターの皆さんは、昔のホラーに寛大な方が多い気がしますので。。