本日の懐かしのホラーは、「鬼火伝説 新バーニング 虐殺の谷」(1984)。
その昔刊行されたビデオでーたさんのビデオソフト完全カタログでは、「美しい自然に囲まれたロッキー山脈に若者達の明るい声がこだまする」と、まるでハイキング映画の様な解説がされていました。😂
実際の所は、その昔人為的に起こされた山火事で大火傷を負いながらも一人生き残った大男が、山へキャンプに来た老夫婦や若者達を次々と血祭りにあげて行くスラッシャー映画になります。
大火傷の負った殺人鬼・火事と言う共通点から「バーニング」が邦題に付いていますが、全く関連の無い作品になります。
刃物を使用したり、トラップが登場したりもしますが、基本素手を使用する原始的な殺し方が特徴です。
所々、昆虫や鳥類・爬虫類のドアップ映像が映るので、「ナショジオか?」と思ってしまう部分もありますが、背景や物語的には同じ森を舞台にした「陰獣の森/ふりむくな!忍びよる殺人鬼の影」や「序曲・13日の金曜日」より筋が通っています。
ただ、VHSパッケージに映っている殺人鬼の登場シーンが極端に少なく、終盤数分間しか姿を拝むことが出来ないのが残念なポイントです。
本編は、山火事の発端となるジプシーの一団の回想シーンがゴッソリカットされている米国公開版と、ジプシーのシーンが含まれているインターナショナル版の2種類があります。(VHSはインターナショナル版、某社さんのDVDは米国公開版になります。)
個人的に、ジプシーの件が無いと、大男の背景が判り辛くなるので、米国公開版よりインターナショナル版推しだったりします。
輸入盤Blu-rayで観ると、ナショジオ的な映像部分が非常に美しいので、自然の風景を含め、夏に観たくなる映画の1本かも知れません。😌