本日取り上げる作品は、「ブラディ・キャンプ/皆殺しの森」(1987)。



森にキャンプに来た若者達が次々と呪術師の姿をした殺人鬼に惨殺されるスラッシャー映画です。

コロラド州が舞台に設定されていますが、ルッジェロ・デオダート監督、音楽クラウディオ・シモネッティ、ミムジー・ファーマーが出演している事からも判る通り、イタリア映画になります。


この映画を初めて観たのは1991年、高校生の時です。

地元にあったレンタルビデオ屋さんに同級生と行って、二人でお金を出し合い1本づつホラー映画を借りる事にしました。自分が選んだのは、ブラディ・キャンプ。友人が選んだのは、ブラディ・ポンポン。

いずれも、ブラディが邦題となっていますが、全く関連性はありません。でも、当時の思い出で、この2本は自分の中で双璧をなす作品になっています。



成人して、ある程度映画の経験値を積むと、当時は判らなかった事が色々発見出来ました。音楽がシモネッティだったり、ミムジー・ファーマーが出ていたり、「デモンズ2」でヒロインとなる女の子が脇役で出ていたり。年齢を重ねて見直す事で新たな発見があるので、面白いですね。


音楽はシモネッティなのに、サントラは未発売。

ただし、一曲だけ音源が収録されているアルバムがあります。



シモネッティが手掛けた「デモンズ」「ゾンビ・ライダー」「ザンゴリラ」「ダイヤル・ヘルプ」の音源が収められた贅沢なアルバムです。ブラディ・キャンプのメインテーマではありませんが、2番目位に本編に流れる曲が「ザンゴリラ」のパートに収録されています。

でも、流用かと言うと違って、ブラディ・キャンプの方がザンゴリラより先に製作されているので、流用しているのはザンゴリラの方になります。


デモンズの本編には使用されないOut of Timeと言う曲がランベルト・バーヴァ監督作「キャロルは真夜中に殺される」のメインテーマだったりするので、流用はよくある事なのかも知れません。それでもシモネッティの曲は大好きです。


デオダート監督の「ヘルバランス」も好きな作品なので、別機会に紹介出来たらと思います。