先日是空さんから発売された「サスペリア PART2」(1975)をUHDで観賞しました。



ダリオ・アルジェント監督の「サスペリア」大ヒットに便乗して、さも続編の様な邦題が付けられてしまった本作ですが、サスペリアとは全く無関係で、しかも「サスペリア」より前に製作されている事は、映画ファンの多くの方は御存知の事実。



当時のパンフレットも完全に続編仕様。😅


自分は、中学生の時の家庭教師をしてくれた近所のお兄ちゃんが映画の師匠だったので、彼からその事を教わりました。(まさか、兄ちゃんも自分がここまでのコレクターになるとは当時思わなかったでしょう。)

初めて観たのは、高校生の時。平日の夜19時台位にTVK(テレビ神奈川)で放送されたものになります。当時は、126分の完全版など世に出ていなかったので、最初の劇場公開版がベースになっています。

序盤の惨殺事件も強烈でしたが、中盤の熱湯のシーンとクライマックスの犯人の最期が強烈で、暫く脳裏から離れなかったのを覚えています。

ジャーロもの(イタリア製スリラー映画)は、作品によっては監督の思い付きで展開が決まった様な一貫性のないものもありますが、本作は最初からプロットがシッカリしている事が判ります。初めて観た方は、もう一度確認の為に観たくなる事必至な演出に仕上がっています。


音楽は、ゴブリンが前面に出されてしまっていますが、元はジョルジオ・ガスリーニにアルジェントが音楽を依頼していたので、本編にはガスリーニのスコアも使用されていて、ゴブリンの曲と混ざっているので、サントラも他のゴブリン単体のものとは異なる印象に仕上がっています。

最初は、30分にも満たない7曲構成のサントラ盤しかありませんでしたが、その後70分以上の尺のバージョンが発売され、最初のアルバムには未収録だったララバイも聴ける様になりました。

本作は、DVDはもちろん、CSやWOWOWで放送したものも手元にありますが、今回是空さんが膨大な作業を費やして、特典映像満載でリリースしてくれたので、買わない選択肢はありませんでした。
リリースの為に、膨大な作業にあたられた関係者の皆様の労に報いるためにも、我々作品ファンは隅々まで楽しみ尽くすしか無いと思います。

また時間を作って、特典映像も堪能したいですね。😃