本日の懐かしのホラー映画は、「ロボ道士 エルム街のキョンシー」(1988)。
”中国最後の皇帝"をテーマにした映画の脚本を巡る抗争を中心に、奇想天外なキャラクターが絡んでくるホラーコメディです。



脚本家のジョイスは、「中国最後の皇帝」をテーマにした映画の脚本を執筆する為に、街はずれた山の中にある静かな屋敷へ向かっていました。

同行するのはシンディと運転手兼ボディガードの男。


山道を歩き屋敷へ向かう途中、タバコをくわえた道士が謎の儀式を行っている現場を目撃。

運転手の静止を振り切って、ジョイスは儀式中の道士に話しかけます。

道士は、まず運転手の男に対し、死の予言をします。

続けて、ジョイス達にも不幸な出来事が身に降りかかると予言するのでした。気分の良い話ではないので、道士の元から一同は去ってゆきます。

ジョイス達の後を道士の元にあった頭蓋骨がヒッソリとつけるのでした。


屋敷に着いた一同。ジョイスはディクソンからの電話の後、執筆の妨げになるからと、電話を外して運転手に渡します。車に戻った運転手は、電話のコードに首を絞められ、道士の予言の通りに命を落とすのでした。


運転手の訃報を聞きつけたディクソンが所属する映画会社は、探偵ジャッキーに助手ファニーと運転手の死に関する原因究明の調査を依頼します。

ジャッキーの留守中、ライバル会社の刺客リッキーがジャッキー邸に来て、助手のファニーを拉致します。異変に気付いたジャッキーは、リッキーのアジトへ潜入し、リッキーと対峙。

毒の成分を含んだリップスティックを塗ってリッキーを倒し、ファニー救出に成功します。しかし、敵の追撃は、まだ続きます。

ファニーと外食へ出たジャッキーの元へ再び現れた刺客達。

彼女たちを助けてくれたのは、警官のポールとジョーでした。彼らは、意気投合します。


ライバル会社の妨害工作が凶悪化し、ジョイス達の身を案じた製作会社のディクソンは、ジョイス達の居る屋敷へ様子を見に行く事にします。

山の中を移動中、ディクソンは2体のキョンシーに襲われます。更に、大男・囚悪杖願ー(シュワルツェネガー)が参戦。

形勢が不利になったディクソンは、気によじ登り、白装束に身を包んだニンジャに変身。かろうじて、キョンシーと「囚悪杖願ー(シュワルツェネガー)」を倒すのでした。


屋敷に着いてから、血なまぐさい嫌な夢を立て続けに見る様になったジョイスの元に"中国最後の悪夢男"と自称する「腐霊泥(フレディ)」が現れます。怪物のくせに、人間の女と肉体関係を持ちたい。それ以外、再生の道はないと公然とセクハラ発言をする腐霊泥(フレディ)。

暴行するかと思いきや、 腐霊泥(フレディ)はジョイスに憑依。

彼女を心配して部屋に来たシンディを襲い、殺害してしまいます。


一方、ファニーは、再び犯罪組織に誘拐されていました。ジャッキーは、ポール達警察の助けをかり、ファニーが監禁されている船に乗り込み、警察と協力して犯罪組織グループを一掃します。


再び、ジョイスの元を訪れるディクソン。腐霊泥(フレディ)に憑依され、変わり果てたジョイスの姿に驚愕します。腐霊泥(フレディ)に乗り移られたジョイスとロボ道士に変身したディクソンの最後の戦いが幕をあけるのでした。


1980年代、世界的に人気を博したキョンシー、「エルム街の悪夢」、「エイリアン」、「ロボコップ」、シュワちゃん等、とりあえず詰め込めるだけ人気作のネタをブッコンだコメディ作品になります。


1本の映画を巡る映画会社同士の対立に、犯罪組織が絡む内容に絞ればスッキリして判りやすいのですが、そこに無理やり色々な要素を詰め込んだものですから、内容がひっちゃかめっちゃかになり、非常に判り辛い内容となっていました。

正直、初見、何が何だかサッパリ判らず、「これでは記事が書けない・・・」💦と絶句した程です。

期間を開け、時間をかけてユックリ鑑賞し、何とか文字に起こすことが出来ました。


序盤と終盤に登場するキョンシーを従えた道士は、腐霊泥(フレディ)に全く歯が立たず、ただの賑やかしの存在になっています。また、道士と呼ばれるディクソンが変身するロボ道士は、「ロボハンター 霊幻暗黒團大戦争」(1988)の使い回しの様です。



(防火服を加工した様な、あの酷い出で立ち再び) ラスト10分位になって、「そろそろ出さないと、映画が終わっちゃう!」とばかりに無理やり登場します。


  ビデオパッケージと全然違ういで立ち。(;'∀')

映画会社の社員の筈のディクソンがニンジャやロボ道士に変身できちゃう理由は全く説明されません。こんな従業員は普通居ませんよ。
ニンジャ姿の目の辺りを見ると、明らかに東洋人で、ディクソン役の俳優さんが仮装している訳ではないのは明らか。
でも、そこはツッコンじゃダメなんでしょうね。

物語上、ホントは居なくても成立しそうな、囚悪杖願ー(シュワルツェネガー)は汚い筋肉男で、しかも弱い。腐霊泥(フレディ)もイマイチ出てきた動機が不純。腐霊泥(フレディ)に憑依されたジョイスに殺されてしまうシンディの墓石の名前は、誰かが書き殴った様な手書きと、他の映画では有り得ない表現で驚かされました。
脚本も、かなり破綻しているので、終始ツッコミどころ満載な作品となっています。

面白いと言うよりも、ナンセンスのオンパレードの様な映画なので、広大な宇宙の様に広い心を持った方にのみ鑑賞を勧めたいです。
当時、この映画を売り出さなければならなかったビデオ会社(TCCさん)も相当苦心された事でしょう。ご愁傷様です。
内容が 内容だけに、円盤化される事はマズないでしょう。

※青いジャケットの香港系映画を何作か収録しているDVDが中古市場で出回っていますが、おそらく正規盤ではないとおもいますので、ご理解の上、入手ください。