お久しぶりです。
4月まではペースを崩さないつもりだったんです
そんなわけで、今回はコチラ!!
『心霊探偵八雲11 魂の行方』 神永学
*ネタバレ注意
あらすじ
明政大学にある旧日本陸軍の研究を利用した資料館には厳重に封印された箱がある。心霊現象の相談を受け、八雲と晴香、そして真琴が箱を開けると、そこにはミイラ化した死体が残されていた。事件の予感に騒然とする中、晴香が何者かに拉致されてしまう。後藤や石井も加わり、必死の捜索を続けるが――。「あなたは、愛する人のために、何を犠牲にしますか?」七瀬美雪が設定した期限が迫る!シリーズ最高潮のクライマックス。
シリーズ1~10はコチラ↓
後で、言わなきゃいけないことがある『心霊探偵八雲10 魂の道標』 | 咲羅による作品レビュー (ameblo.jp)
実は一度投稿しています
八雲11
すごく悩んだのですが、
やっぱり八雲を並べたかった
1から紹介してきたから
最後まで行きたかったんだ…
最後に前のも載せるから
同じこと言ってるなーとでも思って
何も変わってなかったら悲しいね
いつものように
部屋にいた八雲のもとに
一人の幽霊が現れた
八雲たちの通う大学の資料館で
封印された箱を開けた後
両面の赤い幽霊を見た
高校生の娘が
川で少女の幽霊を見た後
付きまとわれていると
相談を受けた
屋敷で心霊現象が起きている
という通報が入ったから
調べに行くと
女の子の幽霊がいた
八雲のもとに集まった
4つの心霊現象
そして真琴と共に
大学の資料館で見つけた
ミイラ化し首のない死体
どれもこれもは無理だと
ひとつずつ解決していこうと
した矢先
晴香が何者かに連れ去られる
同時に八雲にかかってきた電話
相手は七瀬美雪
謎を解けば彼女は助かる
今ある謎は
同時に起きた心霊現象のみ
何が関係あるか分からない
全ての事件を調べていく
しかしそれはどれも
関係ないように感じる
バラバラで
繋がりが見えてこない
晴香を失う焦りから
冷静な判断力を失いつつある
彼らは八雲の指示のもと
調べを進める
だが、肝心の八雲が
一番焦っている
美雪の助言に振り回され
推測で物事を進め
間違った方向へ進んでいく
その時
美雪は八雲に
残酷な選択肢を与える
八雲が晴香への思いを
自覚してきていると
自覚し始めた
そんな矢先に起きる事件
前巻
美雪は予告していた
次は大切な人を…と
この言葉を気にし
夜遅くなった帰り道
送って行こうとする八雲
結局気恥ずかしくなって
口にすることはできなかった
それが事件を招く
これは”繰り返し”である
勘のいい読者なら
きっと気づくだろう
この意味に
そして一緒に破滅の道をゆけ
3回目くらいなのに
キッチリ
騙されたわけですから
何故何回も同じ間違いを
しているのだ?
本巻面白いのは
匣が登場するところなんよ
魍魎の匣
という作品を知っているか
京極夏彦による小説だ
ちなみに舞台版を過去投稿している
この物語では
箱の中に入った生首に惹かれる
描写が出てくる
美雪が同じことをしていた
そして似たような作り
まさに匣
最高のオマージュである
恐怖、絶望、焦り、八雲はこんなに表情豊かだっけ
本編コチラ↓
前「心霊探偵八雲11魂の代償」コチラ↓