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大切な「お兄さま」が旅立ったという知らせを、

ある「きょうだい」さんから受け、お話をしました

 

生前の話を聞けば聞くほど、ダウン症のある

お兄さまは、周りの人を安心させる癒しの力を

持っていらして、それを存分に発揮して家族や

周りの人々に愛を与え尽くして、宙に還って

いかれました

 

私の兄は「ダウン症で知的障害がある」と

医学的には診断されていますが、

兄自身には何ら障害となるものはない!と

妹の私は思っています

 

むしろ

兄がうまく自分の気持ちを伝えられない時や

何度も同じ質問を繰り返すときに

聞き流したり、イライラしてしまうことがあるの

ですが、それは兄に障害があるのではなく

兄が訴えていることを理解しようと

働きかけない私に「理解障害」があるのでは

ないか、とさえ思います

 

ゆっくりと焦らなくていいことを兄に伝えると

吃音もおさまり会話ができるし、納得すると

同じ質問を繰り返さなくなるのですから

 

兄は、私たちが持っていない見えないギフト

をたくさん持って生まれてきました

 

そのギフトを家族や周りの人々に

幼い頃からずっと無償で与え続けています

 

「障害」といわれる症状が重ければ重いほど

わたし達は、自分ひとりでは学ぶことができ

ないであろう、とても大切な「何か」を学ぶこと

ができるのではないかと思うのです

 

その「何か」は人によって異なると思います

 

ダウン症のある人は、幼少期はゆっくり育ち

ある一定の時期からものすごいスピードで

老化が始まります

 

そのスピードは、驚くほど早くて、たった1ヶ月

会わないだけで大きく加齢が進みます

 

兄は57歳ですが

体力的には80代だといわれています

 

最近は、どんなに食べても痩せていきます

甲状腺の数値は安定しているので治療は

受けていません

 

医師は「老化現象ですね」といいます

 

医学的には「早老症」と診断されますが

その原因は解明されていません。

 

兄が急激に老いていく姿をみることは

わたしにとっては悲しいを通り越して恐れ

でもあります

 

幼い頃から「兄は短命だ」と聴いていたので

「今のうちに泣いておけば、いざという時に

涙は出ないだろう」と思って毎晩お布団の

中で泣いていました。

 

昔はゆっくりと成長したのだから、同じ様に

ゆっくりと老化すればいいのに・・・

 

どうしたら兄の急激な老化を緩やかに

できるのかを、ずっと考えていました

 

しかし、今日、

そのきょうだいさんとの対話で

ふっと降りてきたのが

 

彼らは命を尽くして

私たちにエネルギーを注いでいる

 

という尊いメッセージでした

 

そう思うと納得することばかりなのです

 

彼らは、常に100%以上のエネルギーを

他者に与え続けています。

 

そのために平均寿命よりも早く

生命エネルギーを使うから

急激に老化するのではないだろうか

 

彼らはそうやって自身の生命エネルギーを

大量に使いながら、わたしたちに、

 

■愛とは何か、

■愛情とは何か、

■許すとはどういうことか、

■与えるとはどういうことなのか

 

を身をもって

教えてくれているのではないだろうか

 

緊急事態宣言が出たことで

ゴールデン・ウィークは兄と会えません

 

そこで、兄に電話をしました

 

「え、明日行くでしょ」という兄に、わたしは

「緊急事態宣言が出たから迎えに行けないの」

と答えました。大きなため息を2回ついて

兄は、か細い声で「オーケー」と答えて

電話を切りました

 

いつもなら

「なんでよ、なんでよ」と大声で号泣するのに

兄はこの事態を察知しているのか

ものすごく残念ではありながら実家に戻れない

ことを「わかった」と受け止めました

 

兄に会いたくなりました

 

緊急事態宣言が解除されたら

真っ先に迎えにいきます

兄との時間をもっと大切にしたいです

 

 

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