昨日の海外市場での注目は、アメリカのGDPだった。1月の
中旬から米企業決算が本格化してきて、すこぶる好調とまで
はいかないものの、総じて良い結果に終わったのだが、それ
の総決算がGDP統計であろう。
市場の予想では+3.0%が大勢を占めていた。かなり高めの数字
である。ここ2週間でかなりの株高が進んでいるので、オシレータ
ー系では買われ過ぎ、すなわちリスクの取り過ぎのシグナルは出
ている頃合いである。GDPの結果が少しでも悪ければ、ポジション
の偏りからしても、急激なリスク回避に向かいそうな状態であるこ
とには間違いない。
そこで実際に発表されたGDPは+2.8%だった。たしかに予想を下回
ったが、それでもなお高い水準であることに違いはない。だがとりあ
えずマーケットはリスク回避で素直に反応。グローベックスでは米国
株も反落。為替市場ではクロス円が下がるという典型的なパターンと
なった。
しかしリスクオフの動きは1時間も続かず、米国株が底打ちしてから
というもの、株価の値動きが乏しいにも関わらず、純然たるドル売り相
場の様相を呈していった。ニューヨーククローズに向けて米国株が元
の水準に戻る一方で、ドルは全面安に。ユーロドルは久しぶりの1.32台
で引けて、ドル円は76円台まで押し込まれた。
本日のアジア時間での株価の動きに注目が集まったが、日本株
は小動き。安値攻めはするものの、日本人の押し目買いによって
下げ幅は限定的。グローベックスでは米国株が大きく値下がりして
いるのとは対照をなしている。円高も進んでいるので、日本株の割高
感が強烈になってきた。ナイトセッションでの日経先物の動向に
要注意である。
日本時間 15時40分
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持田 有紀子 拝
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