一昨日に8910円まで戻した日経先物は、昨日のアジア時間に
反落の形となった。すでにスロバキア議会での承認も完全にマ
ーケットに織り込まれ、逆に利食い売りを急ぎたいというかのよう
である。
欧州でEFSFの仕組みが増強されたからといって、信用不安が
解消されるわけではない。特に今回の増強策は金額をたったの
1.5倍くらいまで増やしただけのことだ。もともと一部の識者による
と、これでも十分な救済には足りないのではないかとの指摘もある。
昨日の米国株は4連騰の後の反落。それでも株価水準は高値圏
を維持しており、次の材料を待っている感じだ。日経先物は夕方の
うちに8800円台を割り込んでからは、ひたすら7700円台にステイし
て重さが目立った。
本日は早朝にスペインの格下げがあって、グローベックスでは
米国株が安値攻め。それで日本株もつまずいて始まった格好に
なったが、午前が終わった段階では、昨日の安値である8740を
下回ってきていない。今日も昼間は狭いレンジ内にとどまるのだ
ろう。
日本時間 13時00分