昨日の欧州時間では、スイス中銀が為替相場に積極的に


行動を起こした。為替レートを対ユーロで1.2よりもスイス高の


水準を許容しないというもの。そのスイス安を維持するための


根拠として打ち出されたのが無制限介入だった。




 今週になってから欧州の信用不安が再燃して、月曜日はア


メリカがお休みのなか、大きく欧州株が値下げしたことに対す


る施策であることは明らかだ。いちおうの安心感をマーケットに


与えることはできたようだ。欧州株は早い時間のうちに切り返


し、目先の底打ちの感が出てきた。




 

 グローベックスでの米国株も切り返し基調だったが、休み明け


の米国市場が近づくにつれて次第に値を下げてきた。日経先物


は昼間に8580円までの安値を付けていたが、8600円あたりをウ


ロウロするだけで戻すだけの勢いがない。アメリカのISM景況感


は良い結果に終わったが、米国株は依然として安値圏で低迷。




 米国株が本格的に切り返して来たのは、ニューヨーク時間の午


後になってからだった。オバマの景気対策が3000億ドル規模にな


るのではないかという観測が流れだしてからだ。



 

 昨夜の日経先物は8730円でクローズしたが、ここから上は重そ


うだ。なんといっても先週末の雇用統計の影響で押し込まれたレベ


ルである。8750円から8800円までのオファーをこなさないことには、


さらなる上伸は望めない。ロングにするならば、8800円台に乗せて


からでも遅くはなさそう。




日本時間 11時00分