昨日の海外市場では、再びマーケットは原油価格に振り回
された。アジア時間から欧州時間の午前中までは、原油相場の
堅調さをうけてリスクテークの方向で動き、株価も高い。
しかしアメリカの経済指標、とくに住宅着工件数のデータが発
表されたあたりからはムードは一変。ニューヨークのランチタイム
を境に原油は急落を始め、95ドルを割り込むような勢いとなった。
中東情勢の悪化で114ドルまで上昇した後の、マックスの押し目
は94ドル台なので、いっそうの不安心理が市場を襲った。米国株
も大幅な下落を余儀なくされ、S&P先物はついに今月の安値で
ある1320を下回ってきた。しかし為替相場で円安が進んでいたこ
ともあって、日経先物は昼間の安値である9500円には達せずに
終わった。
本日の日本株も、原油と円相場をにらんでの展開となるのだろ
う。米国株は下サイドを攻めた後に大きく戻してきているので、ト
レンドフォローという意味では午前中は買いが先行するのかもし
れない。
日本時間 07時00分