※不思議体験 実話

怖い話ではありません。前世帰り①〜④を読んでから本文をお読みくださいm(_ _)m

私はてっちゃんに「死んだ時のこと覚えてる?」と聞いた。てっちゃんは真顔になり、過去を思い出すような遠い目をして静かに話し始めた。

てっちゃんは△△△という団体に所属していた。△△△がどういう団体なのか、説明してもらったけど私はイメージがわかなくて、もうよく覚えていません。すみませんあせる

ある日△△△と敵対している◇◇◇と斬り合いになった。◇◇◇の中にてっちゃんの幼なじみがいた。真剣勝負の斬り合いの中、てっちゃんは幼なじみと相対することになった。そして幼なじみに斬り殺された。

てっちゃんは「幼なじみの刃に倒れたのは仕方がないことで、幼なじみを恨んでない。お互いに所属している団体に忠義を尽くしたんだ」と言って微笑んだ。私が「斬られた時、痛かった?」と聞くと「熱かった」と言った。
約400年前の価値観は現代とは違うと思う。『忠義を尽くす』と言葉に書くのは簡単だけど、そこにどれ程の想いがあるのか…


てっちゃんが仁義の切り方を教えてくれた。時代劇や昭和任侠映画とかで見る「お控えなすって」ってヤツ。てっちゃんが見本をみせてくれた。少し腰を落として右手を前に出して口上を述べる。さすが慣れてる。スラスラと口上を言う。顔は真顔。
「お前もやってみろ」と言われ、仕方なくチャレンジしたけど、口上もよくわからないし、なんだか恥ずかしくて照れちゃって「もう私にはムリ〜💦」って笑いながら仁義を途中でやめちゃった。
てっちゃんに「仁義の途中で笑ったら、斬り殺されても文句は言えないんだぞ!」と怒られた💦
成仏した人に仁義の切り方を教えてもらうって、なかなか珍しい経験だよね爆笑


ところで自殺した女について説明するのを忘れてた! 結論から言うと、この女はYの前世ではない。私達の高校はとても霊の出入りが多かった。
・渡り廊下を私ひとりで歩いていて、肩をポンと叩かれて振り向くと、私の半径5メートル以内には誰も居ない。
・部室のとなりの家庭科室の中で、品のないじいさん(幽霊)が私を脅かそうと窓にピッタリくっついてニタ〜と笑った。私は内心『なに?このジジイ💢』と思ったけど無視をした。じいさんはゲラゲラ笑ってるけど、低俗なじいさんの声は私には聞きとれない。私は無視して通り過ぎた。私のあとから来た下級生が「キャー!誰かに足をつかまれたー!」と大騒ぎ。
こういう事はよくあることだった。

自殺した女は学校でフラフラしてた幽霊。てっちゃんがYから抜け出たところでスルッと入り込んでしまったのだ。


本当に前世帰りなんて、気軽にやってはいけないことだよね!前世帰りがこういうものだと知っていたら参加しなかったと思う。
良い子はマネしないでね!


つづく照れ