『帯じめ』は よく“だてじめ”や“おびあげ”と勘違いされる方もいらっしゃいますが、『帯じめ』は 帯をほどけないよう留めるものです。
一番古い形は 丸くげ といって 布を細長く縫い合わせで紐状になっているもの。
歌舞伎で使われる帯〆は この丸ぐけで 矢の字や文庫結びの時に使ってます。
昨今では 花嫁衣裳の帯じめは ほとんど丸くげです。
平らな組紐は 平組で 色々なものがありますが、金銀と色物の組み合わせの物は 礼装用に用いる事が多いです。
丸組の帯〆は 結び方がうまくいかなくても 目立たない帯じめです。
実は平組だと 結び目がきれいに作れるのですが、ずれるとわかりやすいのです。
大まかに区別してみました。
よく聞く小物名に “帯どめ”があります。
“帯どめ”という言葉を『帯じめ』と勘違いされている方もいますが、“帯どめ”は 帯じめに通して使用する飾りです。
そして、この“帯どめ”を通す紐は 平組で 三分紐(さんぶひも)と呼ばれます。
三分とは 昔の曲尺(かねじゃく)寸法を表していて 1分が約3ミリです。
ちなみに 着物を仕立てるときには 鯨尺(くじらじゃく)で この場合の1分は約3.8ミリです。(この話はまた後日…)
帯留を通すため 大抵は三分紐ですが、2分紐もあります。
最近は かわいい帯留もたくさん見かけたり、帯留金具が売っていて 自分で好きなものを帯留に作り替えたりもできます。
半幅帯に飾りとして『帯じめ』を使う方も多いですよね。
コーディネイトのアクセントとして 楽しめる小物のひとつなので、お気に入りの『帯じめ』を探すと 着物を着るのがさらに楽しくなります♬