山崎 元:経済評論家
2023年11月22日
山崎元のマルチスコープ】より

 

ある程度の大きさの株価変動を説明できる要因は、後から探すとたいてい見つかるものなのだ。

 

原因のいかんにかかわらず、日本の株価は海外の投資家の行動によって大きく影響を受けて形成されている。そして、変動要因の多くは海外にあり、日本市場は一つのローカルマーケットにすぎないという点は常に留意しておく価値がある

 

この3週間の変化の中に将来の株価説明要因になるような大きな変化を「示唆」する情報はあったのかもしれないが、それはデータで確認できるようなものではなかった。

 

投資家に確認してほしいのは、この3週間の変動の間に、投資方針を変えた方がいいと言えたような根拠となる情報要因がほぼ何もなかったことだ

  

合理的な投資家にできることは、余計な売買をせずに自分にとって必要な大きさの投資を維持してじっとしている真の「長期投資」と、これと両立する「分散投資」「低コスト」のポートフォリオの保有である。さらには、自分が合理的であるとの自信を持って精神的なストレスを減らすことだ。

 

自分は凡庸な投機家でありますが、オレンジ色の文字の【必要な大きさの投資を維持~長期】と【「低コスト」のポートフォリオの保有】は出来ており、【自分が合理的であるとの自信】も持っている状態です。尚、「投機だから短期」であるということはないと思います。