👇引用
分子栄養学入門-7、プロテイン規定量はなぜ1日20g×2回なのか
 
 当院では、プロテインは男女共に 1日20g×2回の規定量 を飲むように指導しています。プロテインを全く飲まないより、1日20g×1回だけでも飲むに越したことはありませんが、摂取したタンパク質の効果は数時間で切れてしまいます。1日20g×2回ならば確実に効果があります。
 1日に60~100gの量が飲めればさらに良いのは確かですが、実際にそこまで飲んでくれる患者さんはなかなかいません。できないことをお願いしてばかりでは治療が進みませんので、まず規定量を継続していただくことを目標に進めています。
 規定量は男性ならほとんどの人が最初から飲むことができます。この量でもムカムカして飲めない、お腹の具合が悪くなって飲めないという男性は、10年間肉を食べていなかった人や、進行がんなどで長年の深刻な低タンパク血症になっている人のみです。
 一方女性では、約半数の人は、最初は規定量すらムカムカして飲めないといわれます。消化酵素はタンパク質ですので、深刻なタンパク不足があるとプロテインを消化吸収できず、胃が受けつけなかったり、お腹を下したりします。このような女性には、1日5g×3回からスタートしていただくよう伝えています。
 通常は2~3か月継続すると、徐々にタンパク質の消化吸収能力が向上して、規定量が飲めるようになります。ただし、玄米菜食、フルーツ食、断食などの経験がある人は、タンパク不足が著しいため、規定量が飲めるようになるためには1~2年という月日を要することもあります。
 
・プロテインは消化酵素により20種類のアミノ酸に分解されて、吸収される。
消化酵素=タンパク質なので、長年のタンパク不足が重度なら一度に多くの量のプロテインを消化できない。
お腹の調子の悪くならない量、5~10g*2で始めて最低一ヶ月は継続する。
プロテインを増量するのは一ヶ月継続後。
・プロテインが苦手でが飲めない場合、グルタミン5g*2をプロテインに追加するよう伝えている。
👆ここまで引用