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先の記事の通り、セットの内部設定がAC120Vになってた、という大ドンデン返しがあって、AC100Vに戻して、リールモータのトルクを測定してみました。

 

早送り時の送出しリールモータのバックテンションのトルク設定に着目して、以下の手順に沿って動作状態を測定してみた。

 1)送出し側のテープ張力を設定するQ912コレクタ側抵抗の設定

  ・半固定VR(R940)は絞っても9KΩでゼロにならない

   →ICクリップが付きケーブルでR940両端を摘まんで強制的にゼロ

  ・R393に後付け可変抵抗器をパラって抵抗値(合成)を可変

 2)7号リールからのテープに架かる張力をテンテロメータで測定

 3))Q1201パワトラのVCE電圧を測定

  ・印加される電圧波形はブリッジ介しているので、全波整流

  ・DC化されているので、マルチメータのACレンジでは測定出来ず、

   止む無くDCレンジで測定。

 4)VCEとブリッジモータの印加電圧を逆算

 5)半固定VR(R940)の0設定値を変更→2)へ、繰り返し

 

で、その測定結果は次の通り。

データから、特性グラフを作成。

半固定VR(R940)は絞り込んでもゼロにならず、9KΩ。
また、直列に入っているR939の値は39KΩ。
 

Q912のRcがとる可変範囲は、本来39KΩから139KΩとなるところが、48KΩから139となってしまって、それがバックテンションのトルク不足に繋がっている。

R940を0~100KΩで可変できる可変抵抗器に変えるべきところなのですが、同等の外形(端子位置)部品は手に入らない。R940をクリーニングする手もあるのですが、リスク回避で、R393の定数を39KΩから30KΩに変更して対処することにします。

 

Q1201の電圧をデジタルマルチメータ、しかもDCレンジで読んで、そこからモータの電圧を逆算したのですが、モータにかかる電圧と流れる電流の波形をみておきたい...