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僕と彼女と僕らの時間

僕はリアル?
それともバーチャル?

彼女は心に大きな悩みを持っている。
それは生まれた時からずっと
当たり前の様に育つ感情が欠落している。
彼女はその感情の「種」を
神から与えられなかったと思っている。

その感情は


「人を愛すること」


彼女は「愛される」感情が分からない。
故に、「愛する」感情も理解出来ないという。


愛は理屈ではない。
身体の奥からこみ上げて来る気持ちが「愛」だ。


彼女は両親や祖父母に愛されなかった訳ではない。
ただ、昔から感受性が強く
相手の気持ちを見抜いてしまう力がある。
いくら親類でも、相手が自分に対してどんな感情を抱いたのか。
幼少の頃から、マイナスな感情を感じ取り
それを蓄積されてしまったが為に
彼女は本心を誰にも言えないという人生を歩んでいる。


彼女は知っている。
今の彼女自身が偽物であることを。


『偽の姿の方が、社会生活を送るには適しているの』


本当の姿の彼女を知っているのは
きっと僕だけだ。


ここで一つ言っておく。
僕らの間には恋愛感情は存在しない。
僕は彼女を異性として感じていないし
彼女も僕を異性と思っていないから。
もしかしたら
僕の存在もはっきりと認識していないのかもしれない。